体験拠点など整備 神之池緑地計画の中間報告(神栖市)

[2021/10/22 茨城版]
 神栖市はこのほど、神之池緑地整備基本計画の中間報告を公表した。整備コンセプト案を「カラダとココロ、そしてまちが元気になるにぎわいづくりの拠点」に設定し、体験拠点と公園施設の整備を進める。具体的には、体験拠点でランニングステーションやサイクルステーションの整備や、艇庫の拡張を行う。公園施設では大型遊具やカフェ、休養施設の設置、駐車場の拡張などを計画。なお、市ではパブリックコメントを実施し、中間報告に対する意見を12月9日まで募集している。

 この計画は昨年度に策定した「まちのにぎわいづくりプラン」に基づき、神之池緑地の魅力を向上させ、定住人口と交流人口の拡大による地域の活性化が目的となる。同プランでは、神之池緑地の魅力開発の施策素案として、ランニングステーションなどスポーツ関連の「体験拠点整備」と、遊具や休憩施設などの「公園施設整備」の2つのエリアに関する整備を提示。基本計画では、2エリアの整備について、整備方針や具体的な整備の内容を検討していく。なお、業務は八千代エンジニヤリング茨城営業所(水戸市)が担当する。

 神之池は溝口地内に位置し、池の面積は約44ha。池周辺には市民体育館や武道館、文化センターなどの施設があり、市民の憩いの場となっている。現状の課題として、▽住民ヒアリング調査などにおいても神之池に対する意見はなく、ほかの観光拠点と比較して、市民の関心が少ない▽かみす桜まつりや花火大会時は多くの人が集まるが、定時的にはランニングやグラウンドゴルフ、施設利用者など一部の市民に限られている▽神之池周辺には、桜をはじめとした多くの自然や神之池の景観、武道館、グラウンドなどの運動施設や文化センターなど、高いポテンシャルを秘めているが、観光客の来客が少ない──の3点を挙げている。

 こうした課題を整理し、内容を検討した結果、神之池緑地全体の整備コンセプト案を「カラダとココロ、そしてまちが元気になるにぎわいづくりの拠点」に設定。目指すべき将来像に▽既存資源を活かした神之池らしい魅力ある緑地▽市内外問わず多くの人に利用され、愛される拠点▽安心・安全に利用できる公園施設と健全で豊かな緑▽将来にわたり持続可能な緑地──を盛り込んだ。

 具体的な整備内容として、神之池緑地を体験拠点と公園施設のエリアに分割して整備していく。体験拠点には、同地の特性を活かしてランニング・ウォーキングコースの利便性を向上するランニングステーションを整備する。その際には、水面や工場群への眺望を活かした施設にしていく。また、カヌー競技の拠点として艇庫の拡張も行う。

 このほか、体育室の整備やボルダリング機能の追加、周辺サイクルルートとの連携を図るサイクルステーションの整備なども検討していく。なお、体験拠点施設の維持管理や運営については、民間事業者のノウハウを活用する。施設の整備の際には、耐潮性、耐久性の高い材料を使った施設への更新やバリアフリー化なども盛り込んだ。

 公園施設については、神之池や緑地工場群への眺望を考慮した遊具とカフェを設置していく。このうち遊具については周辺の公園にはない、集客効果の高い遊具の設置を検討。具体的には大型ネットや乳幼児専用遊具エリアなどを想定。大型遊具ついては、既存の帆船型複合遊具を撤去した後に設置する。現段階では、22年度の撤去を予定している。乳幼児専用遊具エリアについては、若い大人世代の転入が多いことを理由に設置する。

 カフェについては設置管理制度を活用して整備していく。その際にはドライブスルー機能も導入し、国道124号の道路利用者の誘客も見込む。また、休憩施設として四阿やパーゴラ、ウッドデッキなどの導入を計画する。駐車場については、今後利用者数が増加することが予想されるため、拡張を行う。整備場所は既存駐車場の西側での整備を予定している。

 市ではパブリックコメントによって集まった意見を踏まえ、年度内にも基本計画を策定する。各施策については、22年度から実施していく。

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