今月中に実施設計 駅周辺整備 駅舎の基本設計が完了(常陸大宮市)

[2021/11/9 茨城版]
 常陸大宮市が進めている常陸大宮駅周辺整備事業はこのほど、JR東日本で進めていた東西自由通路と駅舎改築の基本設計が完了した。今月中にも実施設計に着手する計画で、21-22年度で策定し、23年度の着工を予定している。供用開始は25年度を目指す。

 この事業は、JR水郡線常陸大宮駅周辺の課題・問題点の改善と解消を図り、駅周辺の市街地活性化や市の玄関口としてのイメージアップを図ることを目的に計画。駅周辺では、朝夕の交通混雑や賑わい不足などの課題があることなどから、地域の特性を生かした個性あるまちづくりを目指し、計画的な都市基盤整備などを推進する。

 17年3月に駅周辺整備基本計画をまとめたあと、20年3月には基本計画などを基に事業概要やスケジュールなどの具体的な事業内容を盛り込んだ駅周辺整備計画を策定した。事業期間は、第1期(19-25年度)、第2期(26-33年度)、第3期(34年度以降)の3期に分けて進め、重点整備期間に設定した第1期では、都計道大宮停車場線などの道路事業のほか、駅舎改築事業や自由通路整備事業、駅前広場(駅東口広場・駐車場整備、駅西口広場・駐車場整備)などを盛り込んでいる。

 このうち、東西自由通路と駅舎改築では、昨年10月に東西自由通路の整備と駅舎の建替事業に関する基本協定や基本設計協定をJR東日本と締結。基本設計は9月までに策定作業を完了した。

 新駅舎のデザインには、地域の農村歌舞伎で使用する「西塩子の回り舞台」をモチーフとした大きな屋根を採用。東口駅舎・西口駅舎・自由通路などが一体的な場として共存する「未来へつなぐ新しい駅舎」をコンセプトとした。駅東口は駅周辺の低層の住環境と調和した落ち着きのあるデザインとし、人々の賑わいや交流が生まれる空間づくりとするほか、駅西口は駅西側の土地を構成する「河岸段丘」と対応する風景と調和したデザインとして、新しく整備される西口駅前広場への眺望を確保する。自由通路には、市産材の利用を促進するとした。

 配置計画では、新駅舎を地平駅として設置し、自由通路(通路部幅員3.5m)により駅東西を結ぶ。建設規模は、延べ約654平方m(建築面積909平方m)とし、具体的な構造などは実施設計の中で決定する。市では、今月中にも実施設計の協定を結ぶ方針で、21-22年度で策定し、23年度の着工に備える。

 市では、駅東西の駅前広場を整備し、駅西口の利便性向上と東口広場への負荷の分散を図るほか、ロータリーにより大型バスも旋回・停車できる空間を整備する。道路事業では都計道大宮停車場線の整備を計画し、駅東側から都計道東富大塚線までを結ぶ駅利用交通の集散道路の役割を担う幹線道路について、現道の幅員10mを16mに拡幅する。このほか、駅西側にある酒造会社跡地のうち0.75haを活用し、駅西交流拠点の整備を進めていく。

 駅東西の駅前広場では現在、基本設計を策定中で、12月中にもまとめる。年内には引き続き実施設計を発注し、年明けから策定作業に入り、21-22年度でまとめていく。駅前広場については、一部を自由通路や駅舎整備に向けたヤードとして活用する。都計道大宮停車場線については、市が詳細設計をまとめているが、工事は県事業で行われるため、今後調整を進めるとしている。

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