「柔軟な姿勢で変革にチャレンジ」(斉藤正弘氏県型枠業協同組合理事長就任インタビュー)

[2021/11/26 茨城版]
 県型枠業協同組合の本年度定時総会において、新理事長に斉藤正弘氏(村上工務店・鹿嶋市)が就任した。就任インタビューとして、抱負や今後の活動方針などを聞いた。斉藤理事長は「組合の基本方針にある相互扶助の精神のもと、これまで以上に組合員間のコミュニケーションを密にしていきたい。また、委員会の活動内容を見直し、業界のピーアールと組合員のスキルアップの強化に加え、自発的に自由な議論ができる環境を整え、組合員が組合に入っていて良かったと言える組織を目指していく」と考えを示した。

 ―新理事長としての抱負は

 組合員全員が力を合わせて課題解決に取り組むことができる環境をつくっていきたい。会員同士のコミュニケーションと情報交換を大切にしながら、各社の能力向上に取り組む。業界を取り巻く状況は常に変化しているが、その流れを読み取り、柔軟な姿勢で変革にチャレンジしていく。

 ―業界の課題について

 一番大きな課題は働き方改革。型枠工事は専門工事業であるため、社員に日給月給制を採用している会社が存在する。4週8休を推進すると、働く日数が減り、収入も減少する状況にある。処遇改善は、各社単独で対応するには無理があり、組合全体で議論を深める必要がある。また、生産性向上に向けて、各企業の技術力と能力向上が求められていると認識している。

 ―課題解決に向けた取り組みは

 組合の基本方針にある「責任、信頼、相互扶助」に基づき、各種事業に取り組んでいく。その中で、相互扶助の精神のもと、組合員同士のコミュニケーションの強化と、情報交換に力を入れていきたい。

 組合では現在、代替わりの時期を迎えており、中心となるメンバーが40代から50代に集中している。会社は違えど、先輩が後輩に教えるような環境ができつつある。そうした中、昨年度から新規事業として役員間で技術発表会を行ってきた。

 この技術発表会では、各社独自の工法や技術を紹介し合うことで、組合全体のレベルアップを図っている。以前であれば、自社の技術を公表することはなかったが、今は単独では生き残れない時代であり、互いに信頼し、助け合うことが必要となっている。コミュニケーションを密にした結果、最近は困ったときに話し合う環境ができてきたと感じている。

 ―これから力を入れていきたいことは

 これまでの技術発表会に加え、組合の構成員である20社全社がコミュニケーションを取れる場をつくっていきたい。その実現に向けて、委員会の活動内容を見直し、構想をまとめている。

 型枠工事の認知度向上に向けては、これまで実施してきた出前授業に加えて、本年度から高校生の3級技能検定への協力も開始した。若手技術者の確保に向けて、少しでも業界のピーアールに繋がる活動には率先して取り組んでいく。

 組合員に対する教育としては、これまでの特別教育に加えて、技能講習が行えるように取り組んでいる。技能講習は外部で受講すると、年間で限られた回数しか開催されず、見逃すことが多かった。そこで、組合員にとって必要な講習を自前開催できるようにすることで、組合全体のスキルアップにつなげていく。

 また、役員会については、各自がテーマを持ち寄り、自由な議論が行えるようにしていきたい。業界の課題では、建設キャリアアップシステムやウッドショック、ICTの活用など、課題は山積みとなっている。こうした課題解決には、各社が変わっていく必要がある。

 組合では、横のつながりを強化して情報交換を行い、各社が問題意識を持って、共に課題解決に取り組めるようにしていく。最終的には「組合に所属していて良かった」と言われるような組織を目指していきたい。

 ◇プロフィール

 斉藤正弘(さいとう まさひろ)=1968年生まれの53歳。趣味は渓流釣りとキャンプ。仕事をする上での信条は「大胆に発想し、繊細に考え、行動する」、社会人になってから、この考えのもと、仕事に取り組んできた。組合運営でも、同じ発想で取り組んでいきたいと語る。

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