道祖神峠にトンネル つくば・大子幹線道路で要望活動

[2021/12/10 茨城版]
 つくば市・大子町間幹線道路整備促進協議会(会長・山口伸樹笠間市長)はこのほど、県庁を訪れて、仙波義正土木部長につくば市・大子町間幹線道路整備促進を求める要望書を手渡した。要望では、同線の計画的な整備の推進と来年度予算での事業費の確保などを盛り込んだ。具体的には小野土浦線の新設改良と拡幅、笠間つくば線の道祖神峠トンネル化、笠間緒川線の拡幅、大子美和線の拡幅を要望。これに対して県は、同線の重要性を理解したうえで、整備箇所の早期完成に取り組む考えを示した。

 この協議会は、笠間市と石岡市、つくば市、土浦市、常陸大宮市、大子町、城里町の5市2町で構成し、つくば市・大子町間幹線道路の整備促進を目的としている。当日は山口会長と谷島洋司石岡市長、高梨哲彦大子町長、上遠野修城里町長、鈴木定幸常陸大宮市長、富田剛つくば市建設部長、浅岡武徳土浦市道路管理課長らが県庁を訪れて、要望活動を行った。

 この協議会が要望する幹線道路は既存の4つの県道で構成し、5市2町を南北に結び、総延長は約100km。つくば経済圏と県央・県北地域の広域的交流促進をはじめ、県南から県北地域までの観光拠点を結ぶ交通ネットワークの構築、さらに災害時には常磐道や国道6号を補完して緊急避難や物資輸送の役割を期待できる、重要な幹線道路としている。当該路線について、これまでは整備要望に対して各地区で整備を進めてきた。しかし、一部区間では幅員狭小、屈曲、歩道未設置などの改善が必要な箇所があり、幹線道路としての機能が十分に果たされていない状況にある。そこで、協議会では交通ネットワークの根幹をなす国土強靭化を推進する道路整備の観点から、必要な予算を確保し、計画的に整備することを求めた。

 要望にあたり、山口会長があいさつに立った。山口会長は「この道路は県北から県央、県南を結ぶ総延長100kmの大変重要な路線。観光や物流を含めて、道路の整備促進は我々自治体の課題となっている。道路の位置付けを含めて、課題のある区間の整備促進に特段の配慮をお願いしたい」と述べた。

 協議会の要望箇所は7カ所。このうち、土浦市は小野土浦線について、下坂田バイパスの新設改良(延長1.6km)と大畑地区の現道拡幅(延長3.4km)を要望。石岡市と笠間市は笠間つくば線道祖神峠のトンネル化(延長4km、トンネル部2km)の事業化を求めた。

 城里町は笠間緒川線の拡幅改良(延長5.5km)の早期完成と事業化を求めた。常陸大宮市と大子町は大子美和線の早期完成を要望。このうち、常陸大宮市は高部地内の延長0.6kmの拡幅改良を、大子町は大沢地内の延長2kmの現道拡幅を求めている。

 これに対し、県は事業箇所の進捗状況を説明。県道小野土浦線の下坂田バイパスでは水田部分の延長380mを優先的に整備し、本年度は測量を実施。大畑地区では、新治工業団地から南側の延長1.9kmを優先的に用地取得を行っており、用地が取得できた箇所から工事を進めていく。

 道祖神峠のトンネル化では、交通需要の調査や多額の事業費、維持管理などの課題があり、事業化には地域振興に向けた地元の強い取り組みが必要だと説明し、関係機関で検討を行っていく。

 笠間緒川線では、城里町徳蔵地内の鶏足山線から小勝の町道3号線までの2.9kmを優先的に整備を進めており、これまでに2.6kmが完成。現在は残る区間のうち、150mで工事を進めている段階にある。塩子地区の3.2km区間については、道路整備の必要性を検討していく。

 大子美和線の高部地内では、大子町境からタバッコ峠の140m区間での整備が完了。現在はこれに続く140m区間で工事を進めており、本年度末の工事完了を目指している。残る区間の一部は保安林に指定されており、保安林解除の手続きが終わり次第、工事に入る予定で、22年度内の事業完了を目指す。

 同線の大沢地内では、要望区間の東側880mのうち、600mで供用を開始。残る280m区間で用地交渉を進めている。一方、西側の890m区間では、昨年度から測量や設計に着手しており、今後は地元説明会を開催した後、用地測量を進めていく見通しだ。

 最後に仙波部長はつくば市・大子町間幹線道路について、「茨城県を南北に貫く、大変重要な道路だと認識している。現在整備を進めている箇所については、一日も早い供用開始を目指していく。未事業化の区間については、周辺の開発や道路整備状況を踏まえて検討していく」と述べ、引き続きの協力を求めた。

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