五軒町の早期拡幅を 国道118号改修で県に要望活動

[2021/12/16 茨城版]
 国道118号(水戸・大子間)改修期成会(会長・先﨑光那珂市長)はこのほど、県庁を訪れて、仙波義正土木部長に国道118号整備促進を求める要望書を手渡した。要望では、那珂大宮バイパスの予算の確保や、大宮大子拡幅、西金大橋など4橋の修繕、池田工区での無電柱化、五軒町拡幅の早期事業化などを盛り込んだ。これに対して県は、同線の重要性を認識したうえで、まずは事業化部分を着実に進め、その後、未整備箇所の予算確保に努めていく考えを示した。

 この期成会は那珂市と大子町、水戸市、常陸大宮市で構成し、国道118号の整備促進を目的とする。当日は、先﨑会長と高梨哲彦大子町長、高橋靖水戸市長、鈴木定幸常陸大宮市長らが県庁を訪れて、仙波部長に対して要望活動を行った。

 国道118号は、水戸市から那珂市、常陸大宮市、大子町を経由して福島県会津若松市を結ぶ基幹道路であるほか、八溝山周辺地域定住自立圏構想においても、圏域を接続する重要な路線となる。現状では、常磐自動車道那珂ICを利用した行楽地へ向かう観光客や、沿線の工業団地への物流道路として利用されているが、観光シーズンにおける著しい渋滞をはじめ、平日朝夕の通勤時間帯における渋滞も発生しており、周辺住民や観光客、物流などの円滑な交通に大きな支障をきたしている。

 また、袋田の滝を中心とした袋田地区においても、年間100万人の観光客が訪れ、地域産業や観光振興に重要な路線となっている一方、JRの駅が隣接した変則的な道路であるため、駅利用者や地域住民の暮らしの安全、観光シーズンの交通渋滞解消など、道路整備に対する地域の要望は依然として高い状況にあるという。

 そこで同期成会では、各拠点をつなぐ道路ネットワークによる地域経済の活性化や、安全・安心の地域づくり、広域連携を含めた災害時の緊急避難路の強化などの観点から、同線の早期整備を求めている。

 冒頭には先﨑会長が同線の重要性を説明したうで、「県北地域は人口減少や高齢化、少子化など、非常に厳しい課題を背負っており、地域の活性化を担うのは道路などのインフラ整備が大きな役割を果たすと考えている」と述べ、国道118号の整備促進を求めた。

 個別には、那珂市が那珂大宮バイパス(飯田・中里間)と菅谷飯田線の整備促進を求めた。先﨑会長は4車線化事業が常陸大宮市から那珂市での整備が進んでいることに触れ、4車線化を飯田地区の農免道路入口まで進めることを要望。また、都市計画道路菅谷飯田線の整備については、那珂市での整備を考えていることを説明し、「菅谷飯田線の整備が完了すると、那珂ICを降りて4車線の道路が118号まで繋がり、常陸大宮までスムーズにいくことができる。県と共に事業推進に取り組んでいきたい」と述べた。

 大子町は袋田バイパスや池田工区の無電柱化を要望。高梨町長は毎週末には水戸方面からサイクリストが来ていることを説明し、「路肩の整備をしてもらうと、自転車が走りやすくなるし、自動車も追い越しやすくなる」と説明した。

 常陸大宮市は、防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化予算の確保と冠水対策、道路改良、姥賀から北の4車線化を求めた。

 水戸市は通学路の安全確保に向けて五軒町拡幅を要望。高橋市長は気象台の交差点から五軒小学校の入口交差点までは交通量が1日約1万台となっていることに加え、通学路が狭あいで非常に危険な状況にあることを説明した。続けて、「新市民会館の完成により、都市機能の強化を図るうえでこの道路は非常に重要になってくる。五軒町拡幅の事業化について、特段の配慮をお願いしたい」などと述べた。

 これに対して、仙波部長は「国道118号は、縦軸路線として県北をまっすぐに貫く重要な路線だと認識している。まずは事業化部分を着実に進めていく。整備が十分でない箇所については、水戸市の安全対策も含めて、予算を確保していきたい。その際には市町村の力添えを借りながら、連携して進めていきたい」と語った。

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