プロポ手続を開始 常陸多賀駅でデザイン監修(日立市)

[2021/12/17 茨城版]
 日立市はこのほど、常陸多賀駅周辺地区整備事業で、デザイン監修者選定に係る公募型プロポーザルの手続きを開始した。この事業は全体の意匠を統括するデザイン監修者を選定するものとなる。参加表明書の提出期限は22年1月21日、企画提案書提出期限は2月4日としている。一次審査は2月下旬、二次審査は3月下旬に行われ、4月上旬にも選定結果を公表する運びだ。

 常陸多賀駅周辺地区の整備では、駅舎や自由通路、広場などの中核的施設の整備に当たり、良好な都市景観の形成や魅力あるにぎわい空間の創出のための一体的で魅力的なデザイン、空間の形成を行うことが求められている。このため、この業務では駅周辺整備の各詳細設計受託者が意匠設計を行うためのよりどころとなる常陸多賀駅周辺のデザインの基本指針を作成し、市民や駅利用者に多賀駅周辺整備の全体像(ビジョン)がわかりやすく伝わり、駅周辺整備を楽しみに感じるような魅力的な視覚的表現を作成する。

 同様の手法については、11年度に供用を開始した新日立駅舎などの日立駅周辺地区整備事業にも採用された。今回のプロポーザルにおいて審査委員として加わっている建築家の妹島和世氏は、日立駅のデザイン監修者に就任。その際には周辺環境に馴染むような一体的な構成や、まとまりのある空間づくり、開放空間を設けたコンコース、親しみやすい自由通路──などをデザインの考え方に盛り込んだ。

 今回の多賀駅周辺整備での対象業務は、▽駅周辺整備に関するデザイン基本計画策定(駅周辺グランドデザインの策定、デザインコンセプトの策定、ユニバーサルデザイン計画、サイン計画、照明計画、植栽計画、家具計画)▽駅周辺整備事業に関する市民意見の聴取▽デザイン基本計画の可視化▽デザイン監修──とする。デザイン監修では、策定するデザイン基本計画をもとに、意匠の統括者として専門的な立場から各施設の詳細設計に対し、デザイン指導及び調整等の監修業務を行う。また、駅舎・自由通路基本設計に対し、デザイン基本計画の成果を伝達し設計調整を行う。

 プロポーザルへの参加資格は、一級建築士事務所の登録を受けた単体又は設計共同体によるものとする。履行期間は22年5月から23年3年31日までで、契約上限額は税込3600万円。事業費は22年度の当初予算に計上する計画だ。

 22年度の監修対象業務は、駅舎と自由通路の基本設計や常陸多賀駅東口広場と南北アクセス道路などの詳細設計とする。23年度に予定する駅舎と自由通路の詳細設計については、随意契約で委託する予定だ。

 常陸多賀駅周辺地区整備事業では、28年度の完了を目指す短期的・重点的な整備に、BRTの日立駅方面へのルート延伸整備を見据えて、▽駅東口の広場整備▽東西自由通路・駅舎の整備▽南北アクセス道路の整備──を掲げている。本年度は駅周辺の測量などを行い、測量に合わせて東西自由通路や橋上駅舎、ひたちBRTルートなどの配置計画などもJRと協議を進める。22年度には施設整備に向けた基本協定をJRと締結し、基本設計などにも着手する計画だ。

 整備計画でのスケジュールによると、駅東口広場と東西自由通路・駅舎、南北アクセス道路については23年度中をめどに調査や設計、都市計画の手続きを終え、24年度からの着工を目指している。完成は28年度中を予定する。

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