亀作ルートの整備を 日立笠間線改修で県に要望活動

[2021/12/21 茨城版]
 日立・笠間線県道改修期成会(会長・宮田達夫常陸太田市長)はこのほど、県庁を訪れて、仙波義正土木部長に日立笠間線の整備促進を求める要望書を手渡した。要望では、木崎稲木線と亀作ルートの道路改築、永代橋と郡戸橋、栄橋の橋梁架け替えなどを盛り込んだ。これに対して県は、同線の重要性を認識したうえで、用地取得などでの協力を求めた。

 この協議会は常陸太田市と日立市、笠間市、那珂市、常陸大宮市、城里町で構成し、日立笠間線の整備促進を目的としている。当日は宮田会長と吉成日出男日立市副市長、山口伸樹笠間市長、谷口克文那珂市副市長、鈴木定幸常陸大宮市長、上遠野修城里町長らが県庁を訪れ、仙波部長に対して要望活動を行った。

 日立笠間線は、日立市河原子町から笠間市笠間までを結ぶ総延長約48.9kmの幹線道路。県ではこれまでに、日立市内の渋滞対策として日立市大久保町付近のバイパスを開通させ、那珂市瓜連地区の市街地においてもバイパスとして跨線橋の供用を開始した。また、18年度からは、多賀山地の不通区間を含め、常陸太田市幡町から日立市金沢町までの区間を両市の市道として整備を進めている。期成会では、災害時の緊急輸送道路や地域社会の経済活動を支えるため、同線の早期整備を求めた。

 あいさつに立った宮田会長は県のこれまでの日立笠間線整備の尽力に対して感謝の意を表したうえで、「県北地区では道路が1本できると、これまでのまちの様相が一変する」と説明し、引き続きの整備促進を求めた。

 今回は、5カ所での整備を要望。このうち、木崎稲木線では延長1027mの道路改築を求めた。同線では歩道が未整備であるため、子どもたちの安全確保のために整備が必要だと説明した。

 亀作ルートでは延長1900mの道路改築を要望。このルートは国道293号と真弓トンネルの出口を結ぶ路線となり、トンネルの開通に合わせて供用が開始するよう、整備を求めた。

 また、同線に架かる橋梁の架け替えを要望。対象は永代橋と郡戸橋、栄橋の3橋で、いずれも老朽化しているために架け替えを求めた。橋梁の規模は永代橋が延長81mで1960年架設、郡戸橋が延長48mで59年架設、栄橋が延長316mで58年架設となっている。

 これに対し、県は要望箇所の進捗状況を説明。木崎稲木線については12年に本線部は全線で供用を開始した。ただし、当時用地取得が困難であった箇所が存在し、不連続となっている。今後は常陸太田市と権利関係の整理を行い、協議に入る計画だという。

 亀作ルートについては、20年度から用地取得を開始し、すでに工事にも着手した。市道0139号線の工事用道路として利用する必要があることから、今後は下層路盤までの施工を実施していく。本年度は函渠整備工事2カ所と道路改良工事を実施する予定となっている。

 橋梁の架け替えについては、永代橋で本年度から耐震補強工事を開始し、郡戸橋は19年度に修繕工事を実施したことを説明。栄橋については線形が悪いため、長期的にはルートの変更も見据えた整備を行う可能性を示唆した。

 最後に仙波部長は日立笠間線の重要性と、今後整備する箇所が多数存在することを認めたうえで、「事業を進めるにあたっては、地元の理解と用地の取得が一番重要だと考えている。引き続き市と連携しながら、工事に入れるよう取り組みたい」と述べ、引き続きの協力を求めた。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.