道の駅の検討業務 プロポーザル手続きを開始(那珂市)
[2022/1/12 茨城版]
那珂市はこのほど、「那珂IC周辺地域における複合型交流拠点施設『道の駅』整備検討調査業務委託」に係る公募型プロポーザルを公示した。委託金額の上限は税込3459万5000円とし、委託期間は23年3月22日までに設定。企画提案書は2月4日午後5時まで受け付ける(プロポーザルの概要は6日付公告欄に掲載)。候補者は審査委員会で選定し、審査結果は2月下旬に通知、5月下旬に契約を締結する予定だ。
この調査業務は那珂IC周辺地域に整備を予定している「道の駅」について、20年度に策定したまちづくり方針や、エイト日本技術開発(東京都中野区)で実施した「市場環境調査」を踏まえたうえで行うもの。官民連携による地域活性化のための基盤整備を推進するために必要な検討調査および施設の整備・維持管理・運営手法に関する検討調査(PPP/PFI導入可能性調査)を実施し、その結果を基本構想・基本計画として取りまとめるほか、各種会議の開催支援を行う。
このうち基本構想では、計画条件の整理や基本理念およびコンセプト、導入機能(道の駅に必要な休憩施設、情報発信施設、地域連携施設、防災拠点機能、交通ネットワーク機能)の基本方針や立地計画、整備および管理運営手法などを検討して総合的に取りまとめる。
基本計画では、「道の駅基本構想案」をもとに、需要予測や導入機能および施設規模の検討、施設概略設計、概算事業費の算出、施設の整備・維持管理・運営手法に関する検討調査、整備効果や道の駅の利活用による地域振興方策、事業スケジュールと今後の課題などを検討していく。
市場環境調査の報告書では、想定する施設を農産物直売所や飲食店、スイーツ・特産品販売などの店舗、コンビニエンスストア、案内施設(情報提供施設)、トイレ、防災拠点施設、農業体験施設や高速バス停留所などとしている。また、駐車場は約130―200台を収容し、施設の規模は約1400―1950㎡程度を見込んでいる。
参加資格は、市の建設工事・建設コンサルタント等入札参加有資格者名簿に登載されている者であること。業者選定のスケジュールは、質問の受付が電子メールにより12日までとし、18日以降に回答する。企画提案書は2月4日まで持参または郵送により受け付ける。書類審査による一次審査結果は10日以降に通知する予定で、一次審査通過者による二次審査(プレゼンテーションおよびヒアリング)は18日に実施する。
この事業は、那珂IC周辺地域の開発の一環として、複合型交流拠点施設「道の駅」を整備するもの。県による国道118号の4車線化や県植物園と県民の森のリニューアル事業で交流人口の拡大が期待されることを受け、市では那珂ICを活用したまちづくりを進めていく。道の駅は農産物直売所をはじめ、市民交流、防災拠点などの機能を併せ持つ「複合型交流拠点施設」を想定する。敷地面積は駐車場を含めて約4ヘクタール程度を見込む。
22年度に基本構想・基本計画を策定し、22―23年度で基本・実施設計、23―24年度で本体・外構工事、25年度ごろの供用開始を目指していく。
プロポーザルに関する詳しい問い合わせは、産業部商工観光課インターチェンジ周辺開発推進室(電話029―298―1111、内線246)まで。