新斎場に約23億円 実施計画 普通建設費は504億円(水戸市)

[2022/1/20 茨城版]
 水戸市はこのほど、第6次総合計画に基づく2カ年実施計画(22-23年)を策定した。主要施策の事業数は597件で、このうちハード施策は新規7件を含む141件となる。また、「魁のまちづくりNEXTプロジェクト」に180施策、地方創生関連に203施策を盛り込んだ。普通建設事業費は2カ年総額で前回比4.2%増の504億3280万円を計上。建設業関連の主なものでは、新斎場の建設工事費に加え、水戸駅前再開発事業や泉町1丁目再開発事業などの中心市街地の整備費、偕楽園公園へのパークPFI導入、植物公園の再整備費、小吹清掃工場跡地の活用事業費などを盛り込んだ。

 今回の実施計画は、新型コロナウイルスの影響による新たな財政負担が生じることを受けて、ハード・ソフトすべての施策で選択と集中を行った。そのため、人口減少や少子高齢社会などの課題に対するため、「魁のまちづくりNEXTプロジェクト」の目標達成に向けた施策に優先的に取り組むことを示した。あわせて、「水戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略」(第2次)に基づく地方創生関連施策にも重点化を図って「魁のまち・みと」を目指す。

 施設整備計画表を体系別にみると、「学校教育の充実」では小学校施設の長寿命化型大規模改造に2カ年で31億4780万円を計上。対象は酒門小と渡里小、石川小、寿小の校舎と、梅が丘小の体育館となる。小学校校舎の増築には単年で9億6300万円を確保し、笠原小と吉沢小の増築を行う。このほか、トイレ洋式化に2カ年で1億9500万円、学校施設の緊急安全対策に2カ年で5億円、バリアフリー化の推進に2カ年で4500万円、小学校給食施設の空調設備設置に単年で1億円を盛り込んだ。

 「高齢者支援の充実」では、(仮称)西部いきいき交流センターの整備に2カ年で5億6500万円を計上し、23年度の完成を予定する。

 「消防・救急の充実」では南消防署の移転改築に単年で6億9200万円を計上。緑岡出張所の改築では2カ年で1億9800万円を確保し、22年度に実施設計、23年度に用地買戻しと建設工事を実施していく。

 「治水・雨水対策の推進」では市管理河川の整備に2カ年で5050万円、都市下水路・排水路などの整備に2カ年で19億2250万円、公共下水道(雨水)の整備に2カ年で5億5500万円を盛り込んだ。

 「交通安全・防犯の充実」では通学路の歩道整備に2カ年で2億8000万円、ガードレールやカーブミラーの整備に2カ年で6200万円、国道50号上空通路に単年で6900万円を確保した。

 「水道水の安定供給」では鉛製給水管の解消に2カ年で11億9400万円、浄水場施設整備などの更新・改修に2カ年で19億6700万円、基幹管路の耐震化などに2カ年で18億4300万円、水道施設の耐震化に2カ年で9億9300万円などを盛り込んだ。

 「斎場・霊園の充実」では新たな斎場の整備に2カ年で23億0700万円、墓地の整備・充実に8900万円を確保した。

 「中心市街地の強化」では泉町1丁目北地区第一種市街地再開発事業に単年で11億7610万円、水戸芸術館東地区駐車場整備事業に2カ年で7億1000万円、泉町1丁目北地区周辺のまちづくりに単年で2億2060万円を計上。また、水戸駅前では、水戸駅北口駅前広場のバリアフリー環境整備に2カ年で1億3800万円、水戸駅前三の丸地区第一種市街地再開発に2カ年で3億6000万円を盛り込んだ。

 「地域生活拠点の充実」では、赤塚駅周辺地区の拠点機能の整備に2カ年で3億0500万円、内原駅周辺地区の拠点機能の整備に2カ年で12億5570万円を配分する。

 「総合・交通体系の確立」では道路、橋りょうの維持管理に2カ年で11億8700万円、都市計画道路の整備に2カ年で20億9500万円、道路新設改良に2カ年で12億6900万円、快適な自転車通行空間の整備に2カ年で8500万円を計上した。

 「住環境の向上」では狭あい道路などの整備に2カ年で9億6700万円、側溝新設改良に2カ年で2億円、東前第二土地区画整理事業に2カ年で4億3800万円、市営住宅長寿命化型改修に2カ年で7億円を盛り込んだ。

 「戦略的観光の振興」では、偕楽園公園の整備に2カ年で3億8000万円を確保。22年度はパークPFI事業者の選定や駐車場の整備工事を行い、23年度に施設整備を予定する。このほか、植物公園の再整備では2カ年で2500万円を計上し、22年度に基本計画、23年度に基本設計を策定する計画となっている。

 「工業、流通の振興」では公設地方卸売市場の機能強化・再整備に2カ年で11億7900万円を予算化した。

 「芸術・文化の振興」では新市民会館の整備では2カ年で94億2800万円を配分。開館は23年度になる見通し。

 「潤いある水辺環境の形成」では公共下水道の整備に2カ年で32億9600万円、下水道施設の長寿命化に2カ年で33億7120万円、管渠の改修・改築に2カ年で4億6920万円、災害に備えた下水道施設の整備に2カ年で4億9000万円などを盛り込んだ。

 「緑豊かな空間の形成」では(仮称)東部公園の整備に2カ年で2億9600万円を設定し、スポーツ・レクリエーションゾーンの整備を進める。このほか、大塚池公園のリニューアル整備に2カ年で1400万円、(仮称)心字池公園の整備に2カ年で1300万円、森林公園の再整備に2カ年で1200万円を確保した。

 「循環型社会の構築」では小吹清掃工場跡地の利活用に2カ年で7億8400万円を計上。22年度に解体設計と跡地利用活用基本計画を策定し、23年度の既存施設の解体と基本設計を実施する。

 「地域コミュニティ活動の推進」では市民センターの長寿命化型改修に2カ年で4億2150万円を確保した。

 スポーツ・レクリエーション活動の推進では、空調設備の設置に2カ年で1億円、施設の長寿命化型改修に2カ年で1億8700万円などを盛り込んだ。

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