筑波休憩所を改築 主要事業 あすなろの郷で実施設計(県営繕課)

[2022/05/12 茨城版]
 県営繕課の主要事業概要によると、本年度の執行工事額は昨年度の繰越分と合計で108億8600万円になる見通し。また、設計委託料については、合計で7億6400万円となる。主な事業としては、あすなろの郷建替の実施設計やりんりんロード筑波休憩所の改築工事、県立高校の長寿命化改修工事、高校改編に伴う改修工事などを予定している。

 本年度の工事執行額の内訳は、一般営繕が44億2800万円、学校営繕が64億5800万円。工事依頼件数は、一般営繕が78件、学校営繕が77件となる。設計委託では、224件の業務を予定し、委託額が7億6400万円となる。

 本年度の主要事業をみると、あすなろの郷再編整備関連事業では5億2600万円を計上し、このうち実施設計委託料に2億8700万円をあてる。新施設の実施設計を進めるほか、北側進入路の造成工事や、入所者の移行時に向けた準備などを進める。

 この事業は施設の老朽化を受けて、セーフティネット棟とあすなろの郷病院・医療型障害児入所施設の建て替えを行うもの。施設の規模は全施設合計で約2万平方m程度となる。基本設計は久米設計・パル綜合設計JVが担当し、実施設計についても同JVに委託する予定となっている。スケジュールは、22年度内に実施設計を策定し、23-24年度の2カ年で建設工事を行う。供用開始は25年度になる見通しだ。

 りんりんロード筑波休憩所では改築工事を実施する。この工事はサイクリングの拠点として利便性の充実を図るために休憩所の改築を行う。改築にあたり、既存トイレを解体するとともに、100平方m程度のトイレを新築する。あわせて、外構工事やベンチ設置なども実施する。工事費については、2億2400万円程度を想定している。なお、実施設計は須藤隆建築設計事務所(土浦市)が担当した。

 県立高校等長寿命化改修工事では、事業費に31億0500万円を確保した。対象となるのは、▽多賀高(体育館)▽水戸第一高(体育館)▽鉾田第一高(管理教室棟)▽土浦第一高(特別教室棟)▽水戸商業高(管理教室棟)▽水戸南高(管理教室棟)▽笠間高(体育館)▽波崎高(電気実習棟)▽下館第二高(管理棟)▽結城第二高(管理教室棟)▽境高(体育館)▽盲学校(体育館)▽霞ヶ浦聾学校(管理教室棟)▽友部特別支援学校(小学校部棟、寄宿舎棟)──の15校となる。

 高校改編に伴う改修工事には3億5500万円を確保。これは23年度につくば工科高がサイエンス専科高、友部高がIT専科高校に改編することに伴い、工事を行うもの。工事内容として、既存教室を実習室へ整備する。つくば工科高校では環境化学室やバイオ実習室、プレゼンルームなど、友部高校ではマルチメディア実習室やプログラミング実習室などを設置していく。

 このほか、カシマサッカースタジアムでは、屋根鉄骨修繕工事の第10期に着手する。工事費には2億3600万円を確保した。今回の修繕工事では、屋根鉄骨部(屋根面積約600平方m)の修繕などを予定している。

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