鹿島港に21億円 事業概要 常陸那珂で海上ターミナル(鹿島港湾・空港)

[2022/5/21 茨城版]
 国土交通省鹿島港湾・空港整備事務所(大谷琢磨所長)は、22年度の事業概要をまとめた。鹿島港では、国際物流ターミナルの整備で防波堤(中央)のブロック製作・据付工やケーソン据付工等を行うほか、洋上風力発電の導入促進に向けた岸壁の整備と地耐力の強化へ、岸壁(水深12m)の築造や地盤改良工などを行う。茨城港常陸那珂港区では、国際海上コンテナターミナルや国際物流ターミナルの整備で、防波堤(東)のケーソン製作工や中央ふ頭地区岸壁(水深12m)の詳細設計を実施する。

 本年度の事業費には、鹿島港の外港地区国際物流ターミナル整備事業に10億4000万円、同じく外港地区国際物流ターミナル(水深12m)整備事業に10億5000万円を確保したほか、茨城港常陸那珂港区では、外港地区国際海上コンテナターミナル等整備事業に10億5000万円、国際物流ターミナル整備事業に5000万円を予算化している。

 鹿島港では、石油化学や製鉄関連企業群を要する鹿島臨海工業地帯の原材料や海上輸送基地として発展してきたが、近年は木材関連工場も進出し、11年度には穀物供給を目的とした国際バルク戦略港湾に認定されるなど、国内最大級のコンビナートの海上輸送基地となっている。

 整備中の外港地区国際物流ターミナルは、近年の外貿増加と輸送船の大型化に対応するため、大規模地震にも耐えうる耐震岸壁などを整備するもの。防波堤の延伸により、外港地区と港内の静穏度が向上し、船舶の安全航行と岸壁での荷役作業の効率性向上や、耐震性確保により大規模地震発生後の輸送拠点としての機能も期待されている。これにより、大型船で大量の貨物輸送が可能となり、海上輸送コストの削減なども可能となる。22年度は、防波堤(中央)のブロック製作や据付工事、ケーソン据付工などを実施する。

 20年度から進めている水深12mの岸壁整備事業は、洋上風力発電設備の効率的な輸送・建設を可能とし、洋上風力発電の導入促進を図るため、岸壁の整備、地耐力強化などの港湾施設の整備を行う。大型船を用いた海上輸送が可能となり、海上輸送コストが削減され、背後圏と国内外とを結ぶ新たな物流拠点として、コンテナ貨物やRORO貨物の効率的な輸れるほか、地耐力強化によりプレアッセンブリ(仮組立て)が可能となることでSEP船への部材積込量の増加が期待される。基地港湾から海上建設サイトの運航サイクル数が減少することで海上輸送コストが削減され、洋上風車設置箇所での風力発電設備荷役作業率化による荷役コストの削減が見込まれている。22年度は水深12m岸壁の築造工事や地盤改良工事などを計画する。

 発注見通しによると、WTO案件として第2四半期に外港地区岸壁(水深12m)地盤改良工事を発注するほか、外港地区南防波堤本体工事や外港地区岸壁(水深12m)地盤改良工事(その2)、外港地区岸壁(水深12m)築造工事などを予定する。

 茨城港常陸那珂港区は、背後圏となる北関東地域が、首都圏の製造拠点として工場立地が進展し、生産・消費活動の拡大に伴い、常陸那珂港区を利用する海上輸送需要が増大している。そのため、北関東自動車道などの広域道路ネットワークとの良好なアクセスを活かした国際海上コンテナターミナルや国際物流ターミナルの整備を進めている。

 外港地区の国際海上コンテナターミナルの整備では、防波堤延伸による港内の静穏に伴う岸壁での荷役作業効率やコンテナなどの取扱能力の向上、利用促進による効率的な海上輸送などを目的としている。22年度は防波堤(東)のケーソン製作や中央ふ頭地区岸壁(水深12m)の詳細設計を実施していく。このうち、東防波堤の本体工事については、第2四半期に2件の一般競争入札を予定している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.