道の駅で基本構想 実施計画 四中学区コミセンが着工(那珂市)

[2022/5/31 茨城版]
 那珂市は、第2次総合計画に基づく22年度から24年度までの3カ年実施計画をまとめた。この計画では、「活力あふれる那珂市」の実現を目指すとともに、「可能性への挑戦~那珂ビジョン~」に位置付けた取り組みの進行管理も併せて行う。22年度は持続可能なまちづくりを実現し、ポストコロナ社会における新たな発想で事業を推進していくため、4つの重点取組事項を設定。主要事業には四中学区コミュニティセンター整備事業や下菅谷地区まちづくり事業のほか、新たに複合型交流拠点施設「道の駅」推進事業に着手するとともに、関連事業の菅谷飯田線道路整備事業を進める。これらの事業費には、3カ年で合計448億5922万円を投じる見込みだ。

 実施計画の策定にあたっては、新たな時代の流れに乗って持続可能なまちづくりを進めていくために、「デジタル化の推進」と「グリーン社会への転換」、「活力あふれる魅力的なまちづくり」、「市民の健康と子どもの未来への投資」の重点取組事項を設定。事業費は22年度に150億4889万円、23年度に151億8181万円、24年度に146億2852万円を見込む。今回の対象期間は、第2次総合計画後期基本計画(23-27年度)の計画期間と重複することから、将来を見据えた効果的な取り組みを検討している。

 実施計画は、27年度を目標年度として策定された第2次総合計画のまちづくりの基本理念に基づいてまとめられている。基本理念は、[1]すべての人が安心して住み続けられるまちづくり[2]共に助け合い支え合う、すべての人にやさしいまちづくり[3]すべての人が輝く、賑わいのあるまちづくり──とした。また、▽みんなで進める住みよいまちづくり▽安全で快適に暮らせるまちづくり▽やさしさにあふれ生きがいの持てるまちづくり▽未来を担う人と文化を育むまちづくり▽活力あふれる交流と賑わいのまちづくり▽行財政改革の推進による自立したまちづくり──の6つの施策を掲げ、施策別の方針に則している。

 本年度の主要事業は、重点取組事項に沿って展開。このうち、「活力あふれる魅力的なまちづくり」では、複合型交流拠点施設「道の駅」推進事業や菅谷飯田線道路整備事業、四中学区コミュニティセンター整備事業、下菅谷地区まちづくり事業などを進める。

 複合型交流拠点施設「道の駅」推進事業は、那珂IC周辺地域開発の一環として計画。22年度は基本構想および基本計画を策定して事業の具体化を図るとともに、建設候補地の検討を進める予定だ。この事業は県による国道118号の4車線化などで交流人口の拡大が期待されることから、那珂ICを活用したまちづくりを計画した。道の駅は農産物直売所をはじめ、市民交流、防災拠点などの機能を併せ持つ「複合型交流拠点施設」を想定。敷地面積は駐車場を含めて約4ha程度を見込む。

 菅谷飯田線道路整備事業は、道の駅推進事業の関連事業として行う。国道118号の拡幅に合わせて那珂ICから国道118号までの延長約2200mの整備を進める予定で、22年度には測量作業に着手するほか、予備設計を策定する。

 四中学区コミュニティセンター整備事業は、22年度には敷地の造成工事を行って、10月以降に本体工事へ入る予定だ。22-23年度で造成・本体・外構工事を実施し、23年度中の完成を目指す。施設は、菅谷地内のスーパー「かわねや」東側の9865平方mの敷地に建設する。建物はRC造2階建て、延べ面積1695平方m(1階1148平方m、2階547平方m)の規模で、1階には200人収容の多目的室や会議室2室、和室2室、調理室、児童室、管理事務室など。2階には会議室3室、菅谷まちづくり委員会事務室、市民活動団体支援室などを設ける予定だ。実施設計は桜設計事務所(水戸市)で策定した。

 下菅谷地区まちづくり事業は、土地利用の促進を図って宅地化率を向上させるために、街区道路などの整備を進めている。本年度はJR水郡線の下菅谷駅前駐輪場の整備を実施する。既設の駐輪場は砂利敷きで屋根も無いため、屋根付きの駐輪場を新設する予定だ。

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