乙戸川で下部工 主要事業 土浦竜ケ崎線BPを推進(県竜ケ崎工事)

[2022/6/21 茨城版]
 同事務所管内には、4カ所のICが設置されている。これを受け、より利用しやすく、整備効果を最大限に発揮することを目的に、各ICへのアクセス道路として土浦竜ケ崎線バイパスや竜ケ崎阿見線バイパスなどの整備を進めている。

 このうち、土浦竜ケ崎線バイパス整備(牛久市岡見町~阿見町実穀)では、本年度に測量設計と函渠工事、用地買収を行う。同バイパスは圏央道牛久阿見ICへのアクセス道路。慢性的な渋滞緩和を図るため、バイパス整備を進めている。全体計画は延長5350m、幅員25mから30m/13mで、総事業費は109億円と試算。進捗率は21年度末で81%となる。

 土浦稲敷線バイパス整備(阿見町実穀~上長)は本年度に地盤改良工事と埋蔵文化財調査を実施する。同バイパスは圏央道牛久阿見ICのアクセス道路。ひたち野うしく駅周辺で開発されている住宅団地から竜ケ崎阿見線バイパス沿線の阿見東部工業団地や阿見吉原土地区画整理事業などへのアクセス向上を図るため、バイパス整備を行う。全体計画は延長3270m、幅員は34m/13m。総事業費は50億円に設定。進捗率は62%となっている。

 竜ケ崎阿見線バイパス整備(牛久市正直町~久野町)は本年度に調査設計と用地買収、伐採工事などを実施していく。このバイパスは圏央道阿見東ICのアクセス道路であり、千葉県と本県の広域的な連携強化のため、バイパス整備を行う。全体計画は延長3100m、幅員23m/13mで計画。総事業費は82億5000万円とする。進捗率は10%となっている。

 美浦栄線バイパス整備(牛久市島田町~龍ケ崎市白羽)では、本年度に調査設計と用地買収、伐採工事などを進める。同バイパスは、圏央道阿見東ICのアクセスであるほか、千葉県との広域連携を図るために整備を行う。全体計画は延長3400m、幅員23m/13m、総事業費は90億円と試算。進捗率は13%となる。

 江戸崎市新利根線バイパス整備(稲敷市羽賀~佐倉)では本年度に地盤改良工事と用地買収を行う。このバイパスは、圏央道の稲敷ICのアクセス道路。現道の幅員が狭く通行に支障をきたしていることから、整備を進める。全体計画は延長5400m、幅員18m/6.5m。総事業費は65億円に設定した。進捗率は80%となっている。

 江戸崎下総線の整備(稲敷市桑山~河内町平川)では、本年度に測量設計と用地買収、道路改良舗装工事を実施する。同線は圏央道稲敷東ICのアクセス道路。現道の沿道は人家が連坦し、幅員が狭く歩道がないため、現道拡幅とバイパス整備を推進している。全体計画は延長2700m、幅員10.5m/6.5m、事業費は29億1000万円と試算。進捗率は13%となる。

 竜ケ崎潮来線バイパス整備(稲敷市下太田)では、本年度に埋蔵文化財調査と用地買収を行う。同バイパスは圏央道稲敷東ICのアクセス道路であり、現道は幅員が狭く、歩道も一部ないことから、バイパス整備を推進する。全体計画は延長3260m、幅員14-18m/6.5m、総事業費は30億円に設定。進捗率は97%となる。

 国道125号大谷バイパス(美浦村大谷)・桜川バイパス(稲敷市阿波)は、それぞれ、圏央道稲敷IC、稲敷東ICのアクセス道路。線形不良による交通渋滞や歩行者通行の危険箇所も存在することから、バイパス整備を行う。

 このうち、大谷バイパスでは、本年度に道路改良舗装工事と用地買収を行う。全体計画は延長2600m、幅員25m/13mで、総事業費は71億1000万円。進捗率は90%となる。

 桜川バイパスでは、本年度に調査や用地買収、道路改良工事を実施する。全体計画は延長2400m、幅員23m/13mとし、総事業費は37億円に設定。進捗率は84%となっている。

 県道整備のうち、取手豊岡線高野バイパスでは、本年度に用地買収と地盤改良工事を実施していく。このバイパスは、将来の広域幹線ネットワークを担い、周辺道路の負担減と地域の連絡機能を担う道路として計画。全体計画は延長2000m、幅員25m/16mとし、総事業費は49億円を見込む。進捗率は41%となる。

 取手東線利根バイパスでは、本年度に道路改良工事と用地買収を進める。同バイパスは、利根町の市街地で幅員が狭く屈曲して通行に支障をきたしていることを受け、市街地の北側を迂回するバイパスを整備するもの。現在千葉竜ケ崎線から東側の約1.1km区間の整備を優先的に進めている。全体計画は延長3070m、幅員10-13m/6m、事業費は16億円。進捗率は32%となっている。

 国道の整備では、国道294号の4車線化整備(取手市白山~寺田)において、本年度は伐採工事を行う。国道294号では、これまでに寺田地区400mで4車線整備が完了し、白山地区660mで暫定3車線整備が完了。今後は取手市街地の早期供用を目指して整備を進める。全体計画は延長4230m、幅員25m/13m、事業費は100億円と試算。進捗率は2%となっている。

 乙戸川の改修(牛久市島田町~阿見町荒川本郷)では、本年度に橋梁下部工事などを実施する。乙戸川は中・下流部の流下断面の不足や、上流部での市街化の進展・都市下水路からの流入増に対応するため、河川改修を進めている。現在は桂川との合流部までの区間が完了し、今後は合流部から上流の改修を推進していく。全体計画は河川改修延長1万2700mで、総事業費は79億5000万円。進捗率は44%となる。

 相野谷川の改修(取手市小文間~寺田)では、本年度にR6号橋梁改築工事を委託する。同川の改修はJR常磐線を含む下流側2.2km区間が概成。現在はJR常磐線橋梁の上流3.2km区間の整備を推進している。全体計画は河川改修延長5375m、事業費は123億0400万円と試算。進捗率は92%となっている。

 公共土木施設の耐震化では、国道408号長豊橋の耐震化を行う。本年度はP2橋脚の耐震補強工事を実施する。県では緊急輸送道路ネットワーク計画に位置付けられ、目標の耐震性能を満たしていない橋梁について順次、耐震化を進めている。竜ケ崎工事事務所では事業化した13橋のうち、8橋で事業が完了し、5橋の整備を進めている。このうち、長豊橋については、高水敷の橋脚で耐震補強が完了。残る流水部の橋脚と上部工の耐震補強を進めていく。総事業費は23億4000万円に設定。進捗率は62%となる。

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