町民体育館を改修 児童クラブ新築で測量設計(阿見町補正)

[2022/12/10 茨城版]
 阿見町では、6日開会の定例議会に5億4004万円を追加して総額を189億1594万円とする一般会計補正予算案を提案している。主なものでは、町民体育館大規模改修工事の設計委託料や、本郷小学校放課後児童クラブ新築工事の測量・設計委託料を確保した。両施設とも23年度内に設計を策定し、24年度から着工する予定だ。このほか、23年度早々の工事契約に向けて工事4件の債務負担行為を設定している。

 町民体育館の改修設計には、本年度分に委託料441万円を計上したほか、23年度の債務負担行為分も合わせて総額1470万円を確保する。この施設は1982年に完成し、規模はS造平屋1236平方mとなる。16年度には耐震化工事が行われ、合わせてトイレ改修工事なども実施している。

 今回は、町内の大会などにも使用されることから、暑さ対策として空調設備の新設工事を行うほか、雨漏りなども発生しているため、屋上や外壁の改修工事を行う。設計は23年度中にまとめ、24年度に工事を実施する。

 本郷小学校放課後児童クラブ新築工事では、本年度分に測量委託料184万円を計上したほか、債務負担行為(23年度)に設計委託料1241万円を設定している。同校の放課後児童クラブは現在、プレハブで建てられた旧校舎棟を利用して運営されている。しかし、同校の児童数が増加したことから、この施設を教室として再利用する必要が発生。児童クラブについては校庭内に施設を整備するスペースがないため、近くの町有地に場所を移して新設することにした。

 収容人数は現在より拡大した約200人程度を想定しているもようで、今後は23年度に設計をまとめたあと、24年度中の工事完了を目指して整備を進めていく考えだ。

 このほか、中央公民館の維持補修工事費に129万円を計上し、防火シャッターの修繕やエアコンの冷温水ポンプ更新などを行う。特定空家解体等委託料には638万円の委託料を計上し、曙地区にある特定空家の解体などを不在者財産管理人に委託する。

 新型コロナウイルスの保管場所にもなっている総合保健福祉会館では、館内の設備改修工事が計画されているが、その際に停電などが発生することに備えて解体・仮設工事費138万円を計上した。新たに無停電電源装置の設置や完了後の撤去などを実施する。土木費では、都市計画道路寺子・飯倉線の工事を推進するため、補償金5895万円を減額し、新たに道路工事費6875万円を増額するなどの事業費組替を行う。

 債務負担行為には、役場庁舎空気調和機更新工事に1928万円(23年度)、道路標識移設工事費に181万円(23年度)、二区保育所プール改修工事費に583万円(23年度)、朝日中学校パーティション間仕切り工事費に218万円(23年度)をそれぞれ設定する。今回の債務負担は23年度早々に契約を結ぶために設定しており、工事費は当初予算に計上するもようだ。このうち、役場庁舎空気調和機更新工事は、各階ごとに空調設備の更新を進めるものとなる。本年度分の工事は2月に入札が行われ、常陽水道工業(土浦市)が工事を担当した。

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