真岡駅東にSL展示館 1.2億で年度内完成へ S造1200平方m、建屋と半屋外併設 真岡市がSLの走るまち整備

 真岡市は、SLの走るまち拠点施設整備事業において、真岡鐵道真岡駅東口へ(仮称)SL展示館を建設する計画を進めている。市企画課によると、SL車両を展示する建屋と、ディーゼル機関車などの車両を展示する屋根付きの半屋外の展示場を併設した施設(S造平屋建て・延べ床約1200平方m)を整備するという。施設の建設工事は、本体建築や設備を一括発注するが、外構については別個に発注することを想定。着工時期は、現在のところ調整中だが、24年度中に完成させ、25年春のオープンを目指すとしている。24年度当初予算では、SL展示館の建設工事に1億2000万円を配分している。

 市は、真岡駅への集客や駅周辺地域の活性化などに加え、市の玄関口にふさわしい、市のイメージである「SLの走る真岡」を印象付けられる、県内外にアピールできるシンボルとなる観光拠点を整備するため、真岡鐵道SLの走るまち拠点施設整備事業に着手することとなった。

 同事業では、市内にある県立井頭公園に静態保存されているSL車両(9000型)を移転。真岡駅西側に静態保存されているディーゼル機関車・車掌車・無蓋車などとともに展示するSL展示館を建設する。SL展示館と合わせ、駅舎との複合施設(情報センター)4階の展示機能も充実。回遊性を持たせることで、駅全体をミュージアムとして整備する。SL展示館の建設工事の設計は、篠原設計(真岡市)が担当した。

 SL展示館はS造平屋建て・延べ床約1200平方mで、真岡駅東口正面にあるロータリーの南側に設置を計画している。西の線路側には、屋根付きの半屋外の展示場(A約580平方m)を配置し、駅に静態保存されている車両を展示する。施設の東側には、井頭公園から移転させたSL車両を展示する建屋(A約600平方m)を配置。建屋は、SLをモチーフにしたデザインとする。

 建屋内では展示されたSL車両に隣接するように、旧型の車両を改修した客車カフェも設置する。建屋内ではこのほか、トイレ(男性用・女性用・多機能)や管理室などに加え、ギャラリーも設ける。ギャラリーは中2階的な階段状の設備とし、建屋内の上部から車両を見下ろせるものとする。

 SL展示館の建設においては、駅東口にあるロータリーの南へ、SL展示館の東側と北側を囲むように、イベントスペースも整備する。イベントスペースは約400平方mのアスファルト舗装された広場で、SLフェスタや学生の演奏会などのイベントのほか、地元住民による催事などにも活用できるものにするという。

 同事業では、SL車両をSL展示館へ移設することに伴い、井頭公園の現在の展示施設を撤去して復旧する工事も行うとしている。24年度当初予算では、同工事に1000万円を配分している。撤去工事では現在の施設の解体のほか、公園の樹木の移設も実施。復旧工事については、公園を管理する県と協議しながら、詳細を決めるとしている。

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