年内5社が工場着工 多賀城市の八幡一本柳 新工業団地で建設ラッシュ

[2016/5/20 宮城版]
 多賀城市八幡一本柳地区の新工業団地で、年内に5社が製造業関連の新工場を着工させる。計測機器の開発・製造企業のミウラセンサー研究所(仙台市泉区)は、8月に小板橋建設(仙台利府支店・利府町)の施工で建設工事に着手する見通し。

 年内着工を予定する企業は、ミウラセンサー研究所のほか、魚類冷凍加工の製造・販売業のシルバーベル(仙台市宮城野区)、三菱ビルテクノサービス(東京都荒川区)、ベンチャー企業のTBM(東京都千代田区)、コープ東北サンネット事業連合会(仙台市泉区)。

 ミウラセンサー研究所は、食品加工装置や福祉機器の製造・販売施設を建設する。建築規模はS造平屋一部2階建て延べ約600平方m。総事業費は約2億円を見込み、建設地のインフラ整備の進ちょくに合わせて着工し、29年3月の完成を予定する。

 シルバーベルは、6月3日に起工し、東日本大震災で被災した塩釜市の本社工場を再建する。施工者はジャパンビルド(仙台市若林区)。規模はS造延べ約500平方mで事業費は約1億5000万円の見込み。国の補助金交付申請中のTBMは秋着工の予定だ。

 同地区は、災害時に市の基幹産業の事業継続をバックアップするため、防災拠点として市が造成工事を進めている。事業地の約3.2haは特定業務施設区域に設定し、製造業関連の工場や事業所を誘致している。

 市と立地協定を結んだ企業は9社で、27年度に2社が着工した。区域内で建設工事が錯そうすることが想定されるため、仮設道路や先行着工施設の完成後に建設が本格化する見通し。

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