中津山農業水利事業 約12.5億円でフジタ 鶴家排水機場の建設工事(東北農政局)

[2016/5/27 宮城版]
 東北農政局は中津山農業水利事業で、鶴家排水機場建設工事の一般競争入札を23日に開札、総合評価を経て12億5800万円を札入れしたフジタ(東北支店・仙台市青葉区)を25日付で落札決定した。入札には同社を含め12社が参加し、うち6社は予定価格を超過した。工事では6100立方mの生コンクリート、380tの鉄筋、157本のSCくいとPHCくい(口径600~700mm)を使用する見込み。

 工事内容は、石巻市小船越地区で、排水機場の基礎工、機場本体工、上屋建築工、樋管工、既設機場の上屋撤去工を施工する。機場の建屋は、S造平屋765平方mの規模。本体工では約3000~3500平方mの調整池や、吸水槽も設置する。既存の上屋は同478平方mの規模。工期は31年3月25日まで。

 同事業では、既存施設の西側に新しい排水機場を建て、完成後に既存施設を撤去する。排水能力は毎秒27tを確保する。改築の実施設計業務は若鈴コンサルタンツ(東北支店・仙台市青葉区)が担当した。

 改築ではポンプ設備建設工事の一般競争入札(WTO、総合評価)も公告済みで、6月9日に開札する。工事内容は、横軸斜流ポンプの口径2000mmを2台、同1500mmを1台、同900mmを1台設置する。工期は、付帯設備工を含め30年8月31日まで。

 29年度は、除塵設備の建設工事を発注する予定。その後、30年の夏をめどに新排水機場の試運転を開始し、31年4月から本格運用する予定になっている。

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