初弾工を年内発注 9月までに用地取得へ 女川出島線の1km区間(女川町)

[2016/6/17 宮城版]
 牡鹿郡女川町は、女川本土と離島の出島を結ぶ町道女川出島線の整備に向け、まずは起点側の延長約1km区間について、9月ごろまでに用地を取得し、年内に初弾工事を発注したい意向だ。同区間を分割発注する可能性もある。28年度予算には道路新設改良の工事費に5億円を計上している。年度内には6工区の道路詳細設計と、2~3号橋の詳細設計を委託し、出島架橋やトンネルを含む全体延長約3kmの構造・タイプを具体化する考え。橋長360mの出島架橋については、県に架設工事を委託する。

 道路の詳細設計はこれまで、1~2工区と4~5工区を東北開発コンサルタント(仙台市青葉区)、3工区を協和設計(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託した。構造物は、1号橋の詳細設計を協和設計、トンネルの詳細設計をダイヤコンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)が担当している。

 そのほかの主な業務は、道路環境調査をドーコン(東北支店・仙台市青葉区)、路線測量を千葉測量技研(石巻市)、用地測量その1、その2を三和技術コンサルタント(仙台支店・仙台市宮城野区)に発注した。

 工区ごとの延長を見ると、1工区が起点の国道398号から約500m、2工区が約185m、3工区が約650m、4工区が約205m、5工区が約245m、6工区が出島側の約380m。

 主要な構造物は、1~2工区間に90mの1号橋、2~3工区間に140mのトンネル、その先に2号橋、3~4工区間に70mの3号橋、4~5工区間に90mの4号橋を設ける。

 道路幅員は7mで、橋りょう部分が6.5mとなる。海上に架ける出島架橋は、気仙沼の大島架橋と同じタイプになる見込み。同線は34年度までの全体完成を目指す。総事業費は93億円を試算している。

出島架橋計画ルート

出島架橋計画ルート

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