相川トンネル本格着工 市民が安心できる道路へ 橋本店が安全祈願(県東部土木)

[2016/7/29 宮城版]

神事で無事故を祈念した

神事で無事故を祈念した

 県東部土木事務所が石巻市北上町十三浜地区に整備する相川復興道路の相川トンネル(仮称)が本格着工を迎え、28日に現地で施工者の橋本店(仙台市青葉区、佐々木宏明代表取締役社長)が安全祈願祭を執り行った。佐々木社長は同線が「津波被害を受けた方の集団移転先をつなぐアクセス道路として強く期待されている」と述べ、「市民が安心して利用できるよう誠心誠意、施工に取り組む」と意気込んだ。

 安全祈願祭には、県東部土木事務所の金子潤所長、石巻市北上総合支所の武山泰徳所長、県議会議員、北上地区の行政委員、工事関係者など約50人が出席。神事では、金子所長と武山所長が同時に鍬を入れ、佐々木社長が鋤を入れて、工事の無事故を祈願した。

県東部土木事務所の金子所長

県東部土木事務所の金子所長

 金子所長は相川復興道路について、「集落の孤立解消、有事の際の避難道路、地域間のアクセス向上を目標に、延長約1.9km区間の道路として31年度完成を目指して整備を進める」と説明。工事関係者に対し、「これまでに培われたトンネル技術を十分に発揮して、地元の皆さんの一日も早い復興への期待に応えるべく工事を進めてほしい」と求めた。

 佐々木社長は施工にあたり「無事故・無災害はもとより、昭和より17件のトンネル工事に携わってきた橋本店の実績を生かし、技術と英知を結集してクオリティの高い満足頂けるトンネルを完成させる」と決意表明した。

佐々木社長

佐々木社長

 十三浜地区は、大震災の津波で国道398号の新相川橋が落橋するなど大きな被害を受けた。相川復興道路は、398号の付け替え道路として整備し、石巻市が高台に設ける集団移転団地2カ所のアクセス路などに活用する。幅員は2車線と片側歩道で10mを確保する。

 相川トンネルは、延長が222mで、起点側に整備する。工法はナトムで、片側から掘削する。工事監理は三協技術(仙台市青葉区)が担当。橋本店が請け負う工事はトンネルを含む延長490mの道路改良で、工期が29年3月24日までだが、延長される見通し。

 トンネルの先には、橋長251mの1号橋、同44.5mの2号橋、同182mの3号橋を架ける。これまでに3号橋の下部工と、1号橋の下部工のうちP1橋脚、P2橋脚に着手した。

 県は年度内に、終点部の切盛を伴う道路改良工事と、3号橋の上部工工事を発注したい考えだ。1号橋のA2橋台工と2号橋の下部工は一括し、用地買収でき次第発注する。1号橋の残るA1橋台工は、トンネルが貫通した後の発注を見込む。

 相川復興道路の全体事業費は約54億円を試算。工事の進ちょく率は6月末時点で14%。道路の詳細設計は近代設計(東北支社・仙台市若林区)、橋りょうの詳細設計はオリエンタルコンサルタンツ(東北支店・仙台市青葉区)、綜合技術コンサルタント(同)、復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)がまとめた。

●現場代理人を務める橋本店の遠藤孝一氏の話

 トンネル工事は発破作業がメーンとなる。音と振動が出るので防音扉と防爆シートを張って地域住民の迷惑にならないように気を付ける。24時間の作業となるので特に夜間は注意したい。トンネルを掘る岩盤は硬いので火薬量が多くなる。とにかく音と振動の低減を工夫したい。

相川トンネルの施工場所

相川トンネルの施工場所

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