北上拠点が来年度設計 総合支所や学校など建設 こども園は木造1150平方m(石巻市)

[2016/8/6 宮城版]
 石巻市は、仮設にっこりサンパーク団地(北上町十三浜字小田)の跡地に、北上拠点施設として北上総合支所・公民館や北上小学校、北上こども園(仮称)、放課後児童クラブ、河北消防署北上出張所の整備を計画しており、29年度から基本・実施設計をまとめる意向だ。北上小学校はプロポーザルで設計を委託する場合、早ければ年度内に選定手続きを公告する可能性がある。北上こども園は木造平屋1150平方mの規模を構想している。

 北上総合支所・公民館は、RC造地下1階地上2階建て延べ約3000平方mの規模を想定。1階に支所の執務室や公民館など、2階に執務室や会議室などを配置する予定。地下は敷地の段差を活用して防災倉庫を設け、備蓄品や資材などを置く考え。

 新築の基本計画はパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)がまとめた。29年度から基本・実施設計を作成し、30~31年度で新築工事を進める見通し。

 北上小学校は、敷地面積が約1万2200平方m。基本計画では、施設規模の上限に、校舎が3500平方m程度、体育館が900平方m程度、プールが700平方m程度を設定している。構造は校舎がRC造か一部S・木造、体育館がS造平屋とする計画。基本構想・基本計画の策定支援業務は建設技術研究所(東北支社・仙台市青葉区)が担当した。

 29年度には基本設計を委託し、施設配置を固める予定。新築工事は30年度から2カ年かけて進めることになりそうだ。

 北上こども園は、吉浜保育所と橋浦保育所の統合施設。敷地面積は2500平方mで、この中には放課後児童クラブも含まれる。建設場所は総合支所の北西側。年齢別の保育室、遊戯室、職員室、調理室、ランチルーム、倉庫などを配置する。定員は60人。放課後児童クラブは木造平屋78平方mの規模。

 両施設とも新築の基本計画はパシフィックコンサルタンツが担当した。29年度で基本・実施設計をまとめ、30年度の建設を予定する。

 消防署の北上出張所は、RC造平屋約400平方mの規模。車庫や多目的室などを設ける。29年度に基本・実施設計をまとめ、30年度の建築着工・完成を目指す。

 北上拠点施設の建設地には、震災被災者の仮設住宅が建っている。施設整備の着手は、仮設住宅の集約や撤去に関する方針が定まることを前提としている。

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