佐沼IC整備・第2弾 みやぎ県北道路500m 道路本体を盛土(県道路公社)

[2016/9/15 宮城版]
 県道路公社は県から整備を受託しているみやぎ県北高速幹線道路について、佐沼インターチェンジ(IC)付近の延長500mを建設する工事を発注する。14日付で道路改良工事の条件付き一般競争入札を公告した。地盤改良工事後の第2弾工事として、全幅8.5mの高盛土道路を整備する。単体企業または復興JVを対象に、23日まで入札参加を受け付ける。

 道路公社が公告した工事は、みやぎ県北高速幹線道路(II・III)道路改良(3─1工区)工事。発注業種・等級は「土木一式工事S等級」(県の入札資格)で、県内本社の単体企業または同条件の代表者を置く復興JVが入札参加対象となっている。

 入札日程は、23日まで総合評価支援システムへの入札者情報登録を受け付ける。設計図書の閲覧・貸出、総合評価技術資料の提出は29日まで。入札書は30日午後5時まで、配達証明付き郵便でのみ受け付ける。開札は10月4日で、特別簡易型(実績重視型)の総合評価方式を適用する。予定価格は4億3053万4000円。

 復興支援道路として整備するみやぎ県北道路(延長約24km)のうち、同公社は県からIII期・佐沼工区(延長3.6km)とII期・中田工区の一部(延長0.4km)の整備を受託している。本工事では佐沼工区と中田工区が合流する登米市中田町石森で、佐沼ICを含む500m区間を整備する。

 軟弱地盤に高盛土道路を造るため、3─1工区では昨秋、地盤改良などを行う初弾工事を発注済み。現在、猪又組(登米市)が施工しており、年内の完了を目指している。本工事では地盤改良後に路体を盛土し、沈下を促進させる。沈下が安定した後、幅員8.5mの道路本体を建設し、車道6.5m(2車線)を確保する。

 工事概要は、プレロード盛土を含む路体盛土工が11万0400立方m。一部の地盤改良として、グラベルマット工410立方mも実施する。函渠も2カ所に設置する。沈下が安定した後、函渠設置部分の盛土を取り除き、用排水路用の1号函渠(延長42m)と本線下を通過するランプ部用の2号函渠(延長12.3m)を取り付ける。工期は29年7月31日まで。道路詳細設計は国際航業(東北支社・仙台市若林区)が担当した。

 同公社は佐沼工区内に架設する1号橋りょう(橋長約700m)の下部工を、数件に分けて下半期に発注する予定。

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