宮崎建設で造成着手 石巻に特養100床 新築工事が年内公告(慶和会)

[2016/10/20 宮城版]
 社会福祉法人慶和会(東松島市、熱海義信理事長)は、石巻市鹿又字扇平地区に木造平屋で100床の特別養護老人ホーム「花いちもんめ」を新築するため、敷地造成工事に着手した。造成工事は宮崎建設(石巻市)が請け負っており、工期が来年1月末まで。年内には新築工事の一般競争入札を公告したい考えだ。来年4月の開所を目指す。

 特養の建物は、延べ床面積に4500平方m程度を見込んでいる。ユニット型で個室を100部屋設ける。1ユニット10人となるため、食堂や台所、風呂などはそれぞれ10ユニット分を確保する。オール電化を取り入れ、交流ホールや売店なども設けて地域に開放する。

 建設地は田んぼのため、造成工事で草をむしり、30cmほど土を取り除いてから、再び土を盛って整地する。敷地面積は9637平方m。敷地内には駐車場も整備する。総事業費は約15億円を試算している。

 慶和会は、12年8月に法人を設立。13年8月に東松島市赤井地区に老人福祉施設の「花いちもんめ」、22年3月に同市大曲地区にデイサービスセンターの「大曲花いちもんめ」を開設。その後、大曲花いちもんめに有料老人ホームを備えるとともに、ショートステイを併設した。

 石巻市は、第6期介護保険事業計画に基づいて特養の整備を進めており、慶和会も市の募集に応じ、県から補助金を受けて施設を整備することになった。市は29年度整備分の特養について、9月27日~10月3日に事業者から申請を受け付けたが、応募がなかった。再募集するか中止にするかは検討中だ。

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