田尻支所の建替設計 最優秀提案は楠山設計JV(大崎市)

[2016/10/29 宮城版]
 大崎市は公募型プロポ-ザル方式で進めていた「大崎市田尻総合支所庁舎建替事業庁舎等建設設計業務」について、ヒアリング審査を実施し、提案書類を受け付けた5者のうち、楠山設計(仙台市青葉区)・中央建築設計事務所(大崎市)JVを最優秀提案者に決定した。評価点は600点満点中530点だった。今後は優先交渉者と11月中に契約を結ぶ見通しだ。業務履行期間は29年8月まで。新庁舎の建設は29年度中に着手を予定。庁舎建設と外構を含めた概算建設費は税込みで4億2000万円を見込んでいる。

 同JVの提案は、歩行者・車両動線などをしっかりとらえ、5者中で唯一建物の南側にも人や車を往来させるの配置計画であり、現庁舎と同様に建物外周を回遊し、敷地全体に目配せできる点などが高く評価された。

 田尻総合支所の庁舎は昭和33年竣工。RC造2階建て約804平方m。同庁舎は建設当時、画期的だった円形庁舎を採用しているが、その特徴的な形状からユニバーサルデザインの採用が困難で時代のニーズに合致しないことから、市は質の高い住民サービスの提供を目的として、誰でも利用しやすく耐震性に優れた安全・安心な新庁舎の建設を計画した。

 新庁舎は市内産の木材を活用した木造1000平方m程度を想定。用地は現庁舎や付帯設備を取り壊して確保する。現庁舎などの解体工事設計業務はことし5月に開札し、高島一級建築士事務所(大崎市)に委託した。

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