公設市場水産棟S造部を建替 基本設計で規模検討(千葉県柏市)

[2016/12/9 千葉版]
 千葉県柏市公設市場は、公設市場水産仲卸棟建替え設計業務について7日、制限付き一般競争入札(事後審査・ダイレクト型)の執行を公告した。既存水産棟のうちS造部分を再整備するもので、電子入札システムによる入札書の送信期間は12月16日~21日午後3時まで。同22日に開札して業務を委託し、配置する機能や建て替え規模などから検討を進め、28年度で基本設計を完了させる予定だ。事業費が確保できれば29年度にも、実施設計に着手したい考え。

 主な参加資格は、区分「測量・コンサルタント」のうち大分類「建築関係建設コンサルタント業務」の中分類「建築一般」に登録があり、本店が国内にあることなど。官公庁等が18年度以降に発注した市場施設の新築工事または改修(建築に限る)工事に係る、250万円以上の基本設計業務または1000万円以上の実施設計業務について、元請として履行完了した実績も求める。

 公設総合地方卸売市場(若柴69-1)の水産棟は、旧耐震基準により昭和46年10月に建設された。S・SRC造2階建てで、延床面積はS造部分が約4200平方m(Is値0・26)、SRC造部分が約4500平方m(同0・69)。このうちS造部分については、簡易診断の結果、耐震補強・改修よりもコスト面で、建て替えの方が費用対効果が大きいと判定されていた。

 27年度には渡辺建設事務所(柏市)に耐震診断業務を委託して詳細診断を行い、建て替える場合の条件整理を行い、S造部分の耐震性能確保に向けた方向性を固める上での基礎資料を作成している。

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