普建費722億円、前年並み 交流人口拡大に重点配分(仙台市29年度当初予算案)

[2017/2/1 宮城版]
 奥山恵美子仙台市長は1月31日の定例会見で、9日開会の市議会第一回定例会に提出する29年度当初予算案を発表した。一般会計は5476億3300万円を計上する。県費負担金教職員の権限移譲に伴い28年度当初を409億円上回る。普通建設事業費は722億1277億円の計上で、28年度当初と同規模を計上する。

 予算の編成は、交流人口の拡大と防災環境都市づくりの推進に重点配分する。市庁舎改築の基本構想策定に1747万円、定禅寺通の活性化に3000万円のほか、音楽ホール整備検討に1647万円、東部地域移転跡地利活用推進に1億5000万円などを盛り込んだ。

 復興事業費は302億円を計上する。東部復興道路工事の本格化で28年度当初より22億円増額する。普通建設事業費は、東部復興道路整備事業や石積埋め立て処分場整備事業で約58億円の増額と、事業完了に伴う事業費減により28年度当初と同規模計上となった。

 事業費内訳は、補助費354億2080万円、単独費360億1097万円、国直角事業負担金7億8100万円。東日本大震災前の22年度当初比で約1.6倍を計上。復興事業費を除く同事業費は約557億円で、大半は施設の長寿命化推進に充てる。

 市営住宅の建替・改善事業は25億3861万円を計上し、長寿命化改修には5億7039万円を盛り込む。公共施設等マネジメントの推進は134億0789万円を計上。大規模施設の改修基本計画策定に1億3700万円、スポーツ施設大規模修繕・改修費に7億3306万円を盛り込む。

 公園マネジメント推進は4300万円を計上し民間活力の導入を検討する。公園整備では青葉山公園・追廻地区の公園センター(仮称)の新設で、整備・実施設計費計1億5190万円を計上している。このほか、都市計画街路整備に46億9382万円、道路新設改良は240億2332万円、東部復興道路整備と避難路は計143億円を盛り込んでいる。

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