汚水施設の土木工公告 合流式改善・諏訪町ポンプ場 建築、設備は30年度下期(仙台市)

[2017/2/3 宮城版]
 仙台市は2日、合流式下水道の改善事業に伴い、諏訪町ポンプ場土木工事の一般競争入札(総合評価)を公告した。3社JVで、22月まで申請を受け付け、3月8日に開札する。市は30年度に同施設の建築・設備工事や、南蒲生浄化センターへの圧送管など汚水幹線工事に着手し、合流式改善率100%を目指す。

 同事業では、太白区あすと長町地区の区画整理事業地南側で雨水と汚水の合流式下水道を改善するため、同ポンプ場と汚水幹線を新設し、分流汚水を南蒲生浄化センターに送る。土木工は予定価格が17億8376万7000円。地下構造物を築造する。工期は31年3月29日まで。

 ポンプの計画処理能力は毎秒1.62立方m。基本・実施設計は、建築・設備と一括で東光コンサルタンツ(本社・東京都台東区)がまとめた。

 管渠は29年度に詳細設計、30年度の発注・着工で、浄化センター圧送管の名取川左岸幹線と、流入管の長町準幹線整備を平行して進める。

 土木工事の参加資格は、特定建設業者の3社JVで、代表者は市内事業所の土木工事1200点以上。構成員は市内本店の土木工事950点以上と、同850点以上。要件は13年以後の土木工事で、現場うち鉄筋コンクリート造の構造物を含む実績を求める。

 合流式下水道の改善は、諏訪町ポンプ場の新設事業と、中央4号幹線の新設事業の完了で、改善目標が100%に達する。市の下水道中期経営計画では2事業に計約161億円を見込む。29年度予算案には、諏訪町ポンプ場建設に12億円の計上と、債務負担を設定している。

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