更新2期工に6億円 江戸川台浄水場の配水池など耐震補強(流山市)

[2017/2/15 千葉版]
 千葉県流山市上下水道局工務課は29年度予算案に、江戸川台浄水場第2期更新事業として工事費5億9659万2000円を計上した。28年度に日本水道設計社(東京都千代田区)に委託してまとめた浄水施設等更新工事実施設計業務に基づき、▽塩素混和池▽3号ろ過機基礎▽1号PC配水池▽ろ過ポンプ室──の耐震補強のほか、放流槽築造や附帯設備の改修・更新などを29年度に工事を行う計画だ。予算が可決すれば29年度早々に発注に向けた手続きを開始し、6月中の着工を目指す。

 同課では11年3月策定の水道事業基本計画、23年3月の同見直し計画に基づき、浄水場施設の整備・更新事業を推進している。28年度を初年度とする同市の総合戦略では、同浄水場の2期更新は28~29年度の実施が位置付けられている。

 29年度に予定している浄水施設の工事期間中は井戸水を水源として使用することが出来ず、その状態がある程度長期に渡って継続するため、当該期間中の配水に支障をきたすことのないよう、実施設計を進める中で、工程計画に沿った水運用を検討した。工事は複数本に分けて発注する見通し。

 施設耐震補強工事以外では、次のような内容を実施設計業務で固めた。
〈排水対策工事〉
▽放流槽築造工事=ろ過機逆洗水の排水濁度の平滑化を目的として、場内に放流槽を新設する。なお、新設放流槽の必要容量は19m3とする
〈附帯設備改修・更新工事〉
▽ろ過機廻り既設配管更新工事=逆洗管を除き、老朽化したろ過機廻りの既設配管類及び弁類を全て撤去のうえ、更新する
▽1号~4号ろ過機基礎ボルト改修工事=既存のろ過タンクの基礎定着ボルトは、1号~4号ろ過機全てについて耐震性が不足している。また、部分的に発錆腐食が進行しているため、耐震化を兼ねて更新する

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