仙建工業と来月工事契約 清水沢多賀城線 跨線橋の上部工・下部工(多賀城市)

[2017/5/17 宮城版]
 多賀城市は、都市計画道路清水沢多賀城線に架設する跨線橋のうち、3径間連続プレビーム合成桁の上部工と下部工工事について、近く仙建工業(仙台市青葉区)と随意契約を結ぶ。6月開会の市議会第2回定例会に工事契約議案を提出する。同社は、市がJRに委託した工事と合わせ上部工の桁の製作・架設、床版工事と下部工3基の施工を行う。

 同線は、南北に走る都市計画道路で、市が全長977mを新設し、ルート上に2つの橋を架設する。総事業費は約86億円。橋梁1カ所はJR仙石線を跨ぐ跨線橋(161m)で、上部工事は橋長87mを3径間連続プレビーム合成桁橋、橋長74mをPC中空床版橋で架設する。

 市は、跨線橋のプレビーム合成桁橋区間のうち、線路上の1径間(約48m)の上部工と下部工工事をJRに委託。同工事を仙建工業が受託。市は近く、JR委託区間を除く工事で同社と随意契約を締結する。このため、同社は3径間の87m区間で桁製作を含めて施工する。

 JR工事では、橋脚2基と上部工の架設・床版を設置。市契約工事で橋台1基と上部工の桁製作、架設・床版工事を施工する。下部工工事はこのほか、PC中空床版橋の区間を含めて鴻池組・斎藤工務店JVが施工しており、全部で橋台2基、橋脚5基が設置される。

 PC中空床版橋の上部工工事は、市が別途、第2四半期に発注する見通し。橋は地盤から高さ6~7mに架設し、避難階段1基も設置する。同線事業の進捗率(28年度末)は約6割で、29年度の工事発注・着工で、8~9割に達する見通し。

 9月までに跨線橋の上部工工事(PC中空床版橋)のほか、河川部の上部工工事(鋼箱桁橋190m)、一部アクセス道路の改築工事の発注を見込む。30年度以降は、側道整備工事と道路照明灯数十基などの付帯工事と舗装工事を進め、31年度末の完了を目指す。

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