村田で600m付替え 岩沼蔵王線 大日コンサルが測量設計(県大河原土木)

[2017/5/25 宮城版]
 県大河原土木事務所は、柴田郡村田町村田で、県道岩沼蔵王線の付け替えを検討している。村田地区の同線は、一部で都市計画道路の小池石生線と重複している。現状の都市計画では全幅16mの道路になっており、現道拡幅が必要だが、沿線に住戸が建ち並んで困難なため付け替えによるショートカットを構想。対象延長は600mで、住民合意を得て年度内の都市計画変更を目指す。

 小池石生線の整備は11年に都市計画決定した。計画幅員の内訳は、車道が3m×2、路肩が1.5m×2、歩道が3.5m×2で全幅16m。現道は幅員7m程度のため、拡幅が必要だが用地買収などには至っていない。

 村田地区の岩沼蔵王線は、東北自動車道の東側で県道亘理大河原川崎線と交差した後、S字を横に描くような形で村田町役場の北側を横断し、東側の岩沼方面へと通じている。小池石生線との重複区間を拡幅すれば、沿線住戸の移転が必須で、街並みを崩すことにもなりかねないため、末広町道路という仮称で付け替え路線を整備する構想だ。

 同事務所は都市計画の変更と、付け替え路線の検討に向け、11日に末広町道路の測量設計業務について指名競争入札を開札し、大日コンサルタント(仙台事務所・仙台市青葉区)が651万5000円で落札した。同業務の対象延長は600mで、効果的なルートを探るとともに、地元住民への説明資料を作成する。履行期間は30年1月31日まで。

 説明会の開催時期は、村田町などと調整した上で決める。地元住民の意見を集約して年度内に都市計画が変更できれば、末広町道路の整備が具体化する。

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