工事42、業務2件公告 水位観測局テレメーター化 9河川に設置(県出納局)

[2017/7/15 宮城版]
 県出納局は14日、工事42件、業務委託2件の一般競争入札を公告した。土木部河川課は豪雨災害への対策として県管理河川に水位観測局を整備することとし、「河川流域情報システム水位観測局整備工事」を発注。8市町の計9河川に水位観測局を整備する。電気通信工事S等級に登録している事業者を対象に、31日まで入札参加を受け付ける。

 河川流域情報システム水位観測局整備工事の入札参加対象は、県内に事業所がある企業。条件として▽主任(監理)技術者の配置▽入札保証金の納付──も求める。

 入札のスケジュールは、入札参加申請書の提出が31日まで。設計図書の閲覧・貸出が8月1日まで。入札書は1、2日に電子入札システムで受け付ける。標準型(施工計画型)の総合評価方式を適用し、3日に開札する。予定価格は1億6810万6000円。

 本工事では県が管理している河川のうち、計9カ所で水位観測局の新設および既設の観測局の改修を行う。

 県は27年9月に起きた関東・東北豪雨の教訓を生かし、災害に強い川づくり緊急対策事業を進めている。堤防が決壊した渋井川(大崎市)など32カ所に、水位観測局を新設または既設の観測局をテレメーター化している。この事業により、約120カ所の水位観測局がネットワークを介して水位情報などを自動的に送れるようになる。

 本工事では▽平家川(白石市)▽面瀬川(気仙沼市)▽二股川(登米市)▽名蓋川(大崎市)──の4カ所に水位観測局を新設する。また、▽富士川(石巻市)▽大川(気仙沼市)▽萱刈川(栗原市)▽西川(大和町)▽保野川(色麻町)──の5カ所については、現時点で自記式になっている水位観測局をテレメーターに改修し、自動的にデータが送信されるようにする。

 工期は30年3月16日まで。本工事により、災害に強い川づくり緊急対策事業で行う32カ所の水位観測局のテレメーター化は完了する見込み。

 テレメーター化された水位観測局からは、水位や雨量、画像などのデータが10分ごとに送信され、土木部が運用している河川流域情報システムに反映される。河川の氾濫状況を的確に判断する情報源となり、避難行動などに役立てられる。

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