1次審査で5社選定 北上小の新築設計プロポ 28日に公開ヒアリング(石巻市)

[2017/8/22 宮城版]
 石巻市は、北上小学校移転新築工事設計業務の公募型プロポーザルで、1次審査により5社を選定した。選ばれたのは、久慈設計仙台支社(仙台市青葉区)、楠山設計(同)、東北設計計画研究所(仙台市泉区)、日新設計(仙台市太白区)、日立建設設計北日本支店(仙台市青葉区)。28日には公開ヒアリングと2次審査を行い、5社の中から設計候補者を選び、来月上旬に市のホームページで結果を公表する。新築工事は来年度から進める見通し。

 今回の設計プロポは、今月4日まで参加表明書を受け付け、5社から申請があり、16日に1次審査を行ったところ、いずれも参加資格を満たしていることから2次審査の対象者に選んだ。

 公開ヒアリングは、午前10時半~午後1時に北上保健医療センターで開催する。各社がプレゼンテーションに臨み、選定員会の委員と質疑応答する。2次審査では技術提案書などを基に技術力を判断し、設計候補者と次点候補者を選ぶ。選定委員は東北大学大学院工学研究科の小野田泰明教授や、市の職員など7人。

 設計業務の内容は▽建築工事の基本・実施設計▽外構造成工事の基本・実施設計▽関係者による意見交換等の開催▽国庫補助申請等の支援業務──など。履行期限は30年3月31日。見積限度額(予算限度額)は税込1億3200万円。

 北上小の移転先は、にっこりサンパーク多目的グラウンド内で、敷地面積が約1万2000平方m。新学校は、RC(一部S・木)造2階または3階建て延べ3000平方m以内の校舎、S造平屋900平方m以内の体育館、700平方m程度のプール、外倉庫、駐車場などで構成する。学級数は普通6、特別支援2の計8学級とする。

 建設スケジュールは、来年度に建築着工し、31年度の完成、32年4月の供用開始を目指す。29年度から3年間の事業費は、現時点で22億0033万円を試算している。移転新築の基本構想・基本計画は、建設技術研究所(東北支社・仙台市青葉区)がまとめた。

 北上小は、大震災で壊滅的な被害を受けた相川小と吉浜小が、橋浦小と統合し25年4月に誕生した。現在は旧橋浦小の学校施設を使用している。移転先には仮設住宅が設けられており、来月30日に閉鎖した後、解体撤去工事に着手する予定だ。

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