4年国債で一括発注 名取川頭首工の改良工事 土木と機械を来年度(阿武隈土地改良)

[2017/9/14 宮城版]
 農林水産省阿武隈土地改良調査管理事務所は、来年度に4カ年国債を活用し、名取川頭首工の改良工事を土木と機械に分け一括発注する方針だ。改修内容は、土木が水中のコンクリート補修や護床(エプロン)工など、機械がゲート部分の耐震化や巻き上げ装置・操作盤の更新など。左岸側から年度ごとに名取川を仮締切して工事を進め、33年度の全体完成を目指す。

 名取川頭首工の改修は、名取川地区の国営施設応急対策事業(耐震対策一体型)で行う。事業期間は28~33年度の6カ年。改修費は27億3300万円で、うち国費に21億円を試算している。

 名取川頭首工は、フィックスドタイプの全可動堰で、同川の河口から12.2kmの地点に位置している。計画高水量は毎秒3900立方m。取水量は左岸が毎秒0.256立方m、右岸が同7.515立方m。

 主な施設は、取水施設が鋼製スライドゲートで左岸1門と右岸2門、土砂吐が15m×3.4mの鋼製ローラーゲート1門、洪水吐が36.6m×3.4mの鋼製ローラーゲート3門、魚道が2m×7mの階段式魚梯型で左右2カ所。

 30年度からは3期4カ年の1期目として、取水施設の左岸ゲート1門、洪水吐のゲート1門などを改修する。2期目は洪水吐のゲート1門など、3期目は取水施設の右岸ゲート2門、洪水吐のゲート1門、土砂吐のゲート1門などを直す。工事は川を締め切る関係上、10月~5月の期間に進めることになる。

 同省の30年度予算概算要求では、名取川地区の国営施設応急対策事業に、単年度分として4億5000万円を求めている。

 名取川頭首工が完成したのは昭和60年で、すでに30年以上が経過し、老朽化が目立っている。同事業では、老朽化対策による部品の交換・更新や断面補修、塗装、摩耗対策などと、耐震化対策による堰柱の鋼板巻立工や鉄筋コンクリート増打ち工などを一体的に進める。

 同事業の工事はこれまでに、予備ゲート格納庫他改修工事を2860万4000円で浜田工業、右岸取水工ゲートその他改修工事を7500万円で西田鉄工仙台支店に発注した。改修の実施設計や耐震性能照査は三祐コンサルタンツがまとめた。

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