約22億円で大豊・遠藤JV 分譲住宅・店舗ビル新築 石巻中央2-4南の優良建築

[2017/12/1 宮城版]
 石巻市の中央二丁目4番南地区商業地活性化協議会(正岡賢司会長)は11月30日、分譲住宅・店舗ビル新築工事の一般競争入札を開札し、大豊建設(東北支店・仙台市青葉区)・遠藤興業(石巻市)特定JVが22億4800万円で落札した。応札したのは同JVのみ。今後に協議がまとまり次第、同JVと工事請負の契約を結ぶ。

 分譲住宅・店舗ビルは、優良建築物等整備事業で新築する。敷地面積は1811平方m。建物はRC造12階建て延べ6886平方mの規模で、高さが約41m。敷地内には、1244平方mの立体駐車場・駐輪場や、平面の駐車場、多目的広場なども整備する。

 ビルの1階には店舗4区画や管理室など、2階に店舗3区画や展示室など、3~12階に68戸分の住戸を配置する計画になっている。工期は31年8月31日まで。

 同市中央2丁目4番南には、アイトピア通り、橋通り、寿町通りに面して雑貨屋や靴屋、呉服店などの店舗と、石巻市社会福祉協議会の建物が建っていた。大震災津波で被災したことから、地権者が敷地を共有し、優良建築事業で複合ビルを建てることにした。現在は大豊建設が既存施設の解体工事を進めている。

 新築に向けては、基本・実施設計をアイテック計画(東京都新宿区)、地盤調査をアサノ大成基礎エンジニアリング(東京都台東区)、現況測量を東北都市整備(石巻市)、建物調査を新都(東京都豊島区)、土地評価を日本不動産研究所(東京都港区)が担当した。

 同協議会の会員は5人。石巻市は地権者に含まれているが、会員にはなっておらず、事業費の財源となる復興交付金の申請などを行っている。

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