八木北小の校舎増築 プール解体を来年度から(千葉県流山市)

[2017/12/9 千葉版]
 千葉県流山市教育委員会は8日、八木北小学校(美田208)の校舎増築事業について、今春から着手していた基本設計が進んだことを受けて、完成イメージ図を公表した。現在は実施設計に移行しており、30年9月末を履行期限にまとめる考え。増築校舎の主な建設場所となる既存のプールなどの解体工事には、30年度中に着手する考えで、年度をまたいで整備を進め、31年度中または32年度夏ごろの完成を目指す。

 増築校舎の設計業務については、今年4月に開札した指名競争入札で、豊建築事務所(東京都港区)に委託。内容は、増築校舎の基本・実施設計と既存施設の解体設計、既存校舎の改修設計などとなっている。

 増築校舎はRC造3階建て延べ約3500平方mで計画しており、屋上には25m×6コースの新たなプールを設置する。内部には▽普通教室22室▽校長室1室▽職員室1室(100~120平方m程度)▽保健室1室▽会議室1室▽コンピュータ室1室▽図工室1室▽更衣室男女各1室▽プール運営に必要な諸室──を配置するほか、連絡通路や配膳室、男女トイレ、昇降口、倉庫なども配置し、合計の規模は延べ3700平方mほどになる見込みだ。

 既存施設の解体では、専用付属室の更衣室やトイレ、ポンプ室を含めたプール本体のほか、校舎の一部、通路棟の解体撤去を予定。既存校舎の改修では、普通教室5室に加え、300平方m程度の学童クラブ利用スペースを整備する考えでいる。

 校舎の増築は、既存の校舎の老朽化に加え、ゆくばエクスプレス沿線での区画整理などによる開発に伴う児童の増加に対応するために計画された。子育て世代の流入が多い同市では、南流山小学校(木487)で同様に校舎を増築施工中であるほか、大畔地区に新設小学校の整備を計画。設計者として今年9月にプロポーザルで日本設計(東京都新宿区)を特定。29年度は基本計画の策定を進めている。

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