建設事業費が2458億円 震災復興 30~32年度の実施計画 新規にパークゴルフ場(石巻市)

[2017/12/9 宮城版]
 石巻市は8日、震災復興基本計画の実施計画(30~32年度)を公表した。建設事業は122件を盛り込んでおり、3カ年の事業費に計2458億4803万円を試算した。このうち、下水道施設災害復興事業が約半分を占める。新規事業は、パークゴルフ場整備事業や、大川地区地域交流センター整備事業などを加えた。

 建設事業122件の年度別の事業費は、30年度が963億3999万円、31年度が909億6398万円、32年度が585億4405万円。

 新規事業を具体的に見ると、パークゴルフ場の整備事業は、低平地や河川敷の有効活用などを図るため、市内5カ所に芝生広場を整備する。計画面積は12.1ha。事業費は2億7500万円で、内訳が30年度に2億4200万円、31年度に3300万円を充てている。

 大川地区の地域交流センター整備事業は、地域の交流の場と、震災で失われたスポーツ振興施設を確保するため、多目的ホールを備えたコミュニティ施設を設ける。事業費は3億4209万円で、内訳を見ると、30年度が1億4133万円、31年度が2億0075万円。

 新規ではこのほか、離島航路駐車場整備事業、雄勝中心部地区の低平地整備事業、蛇田小学校仮設特別教室棟建設事業などを盛り込んだ。

 主な継続事業では、下水道施設災害復興事業に30~32年度で1237億8152万円、下水道施設災害復旧事業に30~31年度で48億7842万円、海岸保全施設災害復旧事業に30~32年度で222億4998万円、博物館および文化ホール機能施設整備事業に30~32年度で125億9736万円、復興公営住宅整備事業に30年度で67億2500万円を試算している。

 実施計画は、復興計画が掲げる各種の施策を具体化するために、30年度からの3カ年で取り組む事業を掲載している。対象事業は「みんなで築く災害に強いまちづくり」など4つの施策大綱ごとに分けて記載。年度ごとに計画を見直す。

 なお、総合計画の実施計画(30~32年度)も別途まとめており、こちらには通常分の建設事業81件を盛り込んだ。事業費は3年間の合計で215億7843万円(詳細は後日掲載)。

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