約43億円で三井住友 三陸道 気仙沼1号トンネル(東北整備局)

[2018/3/3 宮城版]
 東北地方整備局は、「国道45号気仙沼地区道路工事」の一般競争入札を開札し、総合評価を経て三井住友建設(東北支店・仙台市青葉区)が43億1388万円で落札した。開札日は2月26日。同工事は、三陸沿岸道路の気仙沼道路を築造する工事で、気仙沼1号トンネルの掘削や、3橋の下部工工事などが含まれる。工期は鹿折橋の橋脚工1基が31年5月31日まで、残りが32年3月13日まで。

 施工場所は、気仙沼市小々汐~東八幡前地区。施工延長は、仮称・大島インターチェンジ(IC)~仮称・気仙沼北IC間の2.5km。工事内容は、56万立方mの掘削工、52万立方mの盛土工、のり面工、擁壁工、函渠工4基、排水構造物工、防護柵工、舗装工、トンネル工、3橋の下部工など。

 工事で使用する主な資機材の見込み量は、コンクリートが約2万5000立方m、鉄筋が約1800t、アスファルト合材が約570t、H形鋼が約280t、ロックボルトが約170t。

 気仙沼1号トンネルは、大島ICの北側にナトムの発破工法で掘削する。延長は361m。標準幅員は12m。内空断面積は約88平方m。掘削場所が砂岩粘板岩の地質で、土被りが薄くなるため、トンネル下側にもインバートコンクリートを打つ。設計はパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)が作成した。

 橋の下部工は、橋長145mの浪板大橋、同54mの浪板橋、同120mの鹿折橋が対象。いずれもPC橋で、施工区間内の沢部や谷部に新設する。工事内容は、浪板大橋が橋台2基と橋脚4基、浪板橋が橋台2基と橋脚1基、鹿折橋が橋台2基と橋脚1基を設ける。

 気仙沼道路は、同市松崎高谷地区の仮称・気仙沼ICから、同市唐桑町只越地区の唐桑南ICまでを結ぶ延長9kmの自動車専用道路。道路整備の全体事業費は1185億円を試算。30年度予算案では128億~142億円程度を投じる見込み。全体のうち、気仙沼IC~仮称・気仙沼港IC間の延長1.7kmは31年度の開通を予定している。

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