学校新築を11月入札 北上小 校舎は2階建て3000平方m(石巻市)

[2018/4/7 宮城版]
 石巻市は、北上小学校の移転新築工事について、11月に一般競争入札を開札する予定だ。発注予定では、工事を建築、電気設備、機械設備の3件に分けている。市議会12月定例会で工事請負契約の承認を得て着工し、14カ月の工期で完成させ、32年4月の供用開始を目指す。新築の基本・実施設計業務は日立建設設計(北日本支店・仙台市青葉区)が担当。すでに基本設計は終わり、9月末までに実施設計をまとめる。

 基本設計の段階では、校舎がRC(一部木)造2階建て約3000平方m、体育館がS造かRC造で平屋約1200平方m、プールが25m×4コースと低学年用の水泳スペースを確保する。敷地面積は1.2ha。敷地内には駐車場や外倉庫、遊具などを設ける。

 日立建設設計の提案では、建物を敷地東側に寄せ、中心に図書館(メディアセンター)と絡めた大階段を設置し、1、2階の一体感と変化のある空間を作り出す。前面には大きな広場と地域利用を想定したホールを配置。教室は木造とし、落ち着いた雰囲気を形成する。

 市が昨年12月にまとめた震災復興基本計画の実施計画(30~32年度)では、北上小の移転新築事業費に、30年度からの2年間で16億9970万円を試算している。

 同校は、大震災で壊滅的な被害を受けた相川小学校と吉浜小学校が、橋浦小学校と統合し、25年4月に誕生した。現在は旧橋浦小学校の学校施設を使用している。新学校は普通6、特別支援2の計8学級とする。

 移転先は、北上町十三浜地区の「にっこりサンパーク多目的グラウンド」内。以前は仮設住宅が設けられていたが、3月末で撤去済み。現在はボーリング調査が進められている。移転新築の基本構想・基本計画は、建設技術研究所(東北支社・仙台市青葉区)が作成した。

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