改修計画のプロポ公告 江尻排水機場 事業費に58億円試算(阿武隈土地改良)

[2018/4/12 宮城版]
20180412sen 農林水産省阿武隈土地改良調査管理事務所は11日、「角田地区事業計画整理その他業務」の簡易公募型プロポーザルを公告した。同業務は、角田地区の国営施設応急対策事業で江尻排水機場(角田市江尻巻向、写真)を改修するため、事業計画概要書案などをまとめる。30年度に農水省で事業計画を審査し、31年度で予算が認められれば、31~38年度の8年間で改修事業を進める見通し。

 同業務の内容は、事業計画概要書案や予定管理方法書案の作成、土地改良事業計画書案の補足・修正、土地所有状況調査、点検とりまとめなど。履行期限は31年3月8日。

 プロポの参加資格は、東北農政局の測量・建設コンサルタント等がA等級で、建設コンサルタントの資格認定を受けていることなど。23日まで参加表明書、5月11~30日に技術提案書を受け付け、審査を経て6月7日に受託事業者の特定結果を通知する。

 江尻排水機場は、昭和59年から平成7年までの国営かんがい排水事業で建設された。阿武隈川の増水による湛水被害を防ぐ役割を担っており、増水時には水門を閉め、支流の尾袋川と雑魚橋川への逆流を防ぐとともに、排水を行う。

 既存施設は、口径2600mmのポンプ4台が備わり、排水能力が毎秒62tとなっている。建屋はRC造平屋978平方mの規模。築後20年以上が経過し老朽化している。改修を予定するのは、ポンプ設備、機械設備、土台のコンクリート構造物など。建屋は耐震補強を計画している。

 昨年度は「角田地区事業計画補足検討その他業務」を三祐コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)に委託し、江尻排水機場の改修に向けた機能保全計画や主要工事計画の作成、総費用総便益比の算定などを行った。

 現在の江尻排水機場は、国からの委託で角田市が管理しており、ポンプの操作などは市から「あぶくま川水系角田地区土地改良区」に委託されている。

 角田市によると、市や同改良区、県らで組織する国営土地改良事業角田地区推進協議会(会長・大友喜助角田市長)は、江尻排水機場の事業計画案を承認し、31年度の着工を国に要望する。事業費は約58億円で、国が3分の2、県と市、地元農家が残りを負担する。

 阿武隈土地改良調査管理事務所は、地域整備方向検討調査として、26~28年度の3カ年をかけて角田地区の農業用施設を調査してきた。26年度は事業地区概定調査業務を三祐コンサルタンツ、27年度は整備構想概定業務を内外エンジニアリング(東北支店・仙台市青葉区)、28年度は調査報告書作成業務を三祐コンサルタンツに委託した。

 その3年間の調査結果を踏まえ、当面の改修対象施設を江尻排水機場に絞り込んだ。国営施設応急対策事業では、不測の事故が発生した場合の二次被害防止に必要な応急対策と、施設全体のリスク把握に向けた調査、補修・補強までを進める。

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