工事5橋、設計2橋 野田市の30年度橋梁修繕

[2018/4/19 千葉版]
 野田市道路建設課は30年度、市が管理する橋長10m以上の42橋のうち、5橋の修繕工事に着工するとともに、2橋で修繕設計を発注することを計画している。工事については▽箕ノ輪橋▽光葉町(こうようちょう)2号橋▽座生(ざおう)橋(旧香橋橋)▽桐ケ作2号橋▽西町・元町橋──の5橋で予定されており(未定分を含む)、うち4橋については第1~2四半期中にも制限付一般競争入札で発注する見通し。市では併せて、29年度に実施した橋梁の点検結果をまとめており、今後の修繕に当たっての優先順位付けに生かす。

 市がまとめた29年度の橋梁点検結果によると、橋長10m以上の42橋を指針に合わせて健全性を4段階に区分したところ、構造物の機能の支障が生じていない状態とされ、「健全」であるとされた「区分I」の橋梁は11橋、機能に支障はないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましいとされた状態の「予防保全段階」にある「区分II」の橋梁が20橋、支障が生じている可能性があり、早期に措置すべきとする「早期措置段階」の「区分III」の橋梁が11橋あった。緊急に措置すべきとする「緊急措置段階」(区分IV)の橋梁はなかった。

 29年度の点検で区分IIIとされた11橋は▽五反野橋▽新橋▽七光台跨線橋▽中砂橋▽光葉町2号橋▽桐ケ作2号橋▽西町・元町橋▽下鹿野橋▽島新田橋▽笹久保橋▽蓮沼橋──。このうち、新橋と七光台跨線橋については、30年度に修繕設計を委託する予定となっている。

 30年度の橋梁修繕は、25年度に実施した橋梁点検から策定した橋梁長寿命化修繕計画に基づくもので、市では交付金を活用するなどし、毎年約5,000万円を修繕事業に充てている。29年度の点検では部材以外の調査や打音検査なども実施しており、橋梁の重要度を踏まえるなどした相対評価とともに、修繕の優先順位を見直すなどする考えだ。

 市が30年度に修繕工事または設計する予定の橋梁の概要は次の通り。▽橋梁名=[1]路線名[2]所在地[3]架設年次[4]橋長[5]幅員[6]判定区分[7]交差物[8]構造──の順。

 【工事】
▽箕ノ輪橋=[1]下三ケ尾・三ツ堀線[2]三ツ堀字箕ノ輪[3]不明[4]16・35m[5]10・55m[6]II[7]江川排水路[8]PC床版橋
▽光葉町2号橋=[1]七光台西駅前線[2]谷津字北田[3]H11[4]24・10m[5]29・80m[6]III[7]座生川[8]プレテンPC単純ホロー桁橋
▽座生橋(旧香橋橋)=[1]岩名・中野台線[2]岩名字香橋[3]H11[4]31・30m[5]12・80m[6]II[7]座生川[8]プレテンPC単純中空床版橋
▽桐ケ作2号橋=[1]関中82172号線[2]桐ケ作字若宮[3]不明[4]11・00m[5]6・80m[6]III[7]柏寺中戸落堀[8]ポステンPC単純中空床版橋
▽西町・元町橋=[1]関北71208号線[2]台町字西四[3]不明[4]11・20m[5]4・70m[6]III[7]関宿用水堀[8]RC床版橋

 【設計】
▽新橋=山崎・木野崎線[2]瀬戸上灰毛字下田[3]S46[4]13・52m[5]12・72m[6]III[7]江川排水路[8]RC床版橋
▽七光台跨線橋=[1]山崎・吉春線[2]五木新田字東台[3]H1[4]60・12m[5]16・30m[6]III[7]東武野田線[8]PC床版橋(中央径間PCT桁橋)

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.