新中学校の適地検討 国際航業に業務委託 候補地5カ所調査(宮城県美里町)

[2018/4/24 宮城版]
 宮城県美里町は4月23日、平成29年度宮城県美里町中学校建設用地適地選定等業務(繰越明許)の入札結果を公表した。国際航業(仙台支店・仙台市若林区)が1990万円で落札した。町内に3校ある既存中学校の統合および新中学校の設立に関し、建設候補地5カ所の調査や基本計画策定支援などを委託する。同町では31年度に校舎建設に関する実施設計などを固め、32年度中に着工する見通しだ。

 中学校建設用地適地選定等業務は、4月20日に指名競争入札が開札された。国際航業をはじめ▽朝日航洋(東北空情支社・仙台市泉区)▽アジア航測(仙台支店・仙台市青葉区)▽オオバ(東北支店・同)▽東日本総合計画(仙台支店・同)▽復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)──の6社が応札。パスコ(仙台支店・宮城野区)は参加を辞退した。

 開札の結果、予定価格の2037万円以内で入札したのは国際航業のみ。落札率は97.7%だった。履行期間は31年3月15日まで。

 町は29年度3月補正予算に委託料2200万円を計上し、全額を30年度に繰越明許していた。

 同町には現在、中学校が▽小牛田中学校(牛飼字新西原310)▽不動堂中学校(志賀殿72)▽南郷中学校(木間塚字高田66)──の3校がある。学校施設は最も新しい南郷中でも昭和56年の竣工と古く、老朽化が進んでいる。加えて近年は少子化の影響で生徒数が減少しているため、学校規模の適正化を図らなければならない。

 すでに町は3つの中学校を統合し、新しい中学校を設立することを決めている。統合では既存施設を使わず、新しい学校施設を建設する方針だ。

 現時点で候補地は5カ所を選定している。既存の中学校がある3カ所周辺を含め、JR小牛田駅東側の土地も候補としている。残り1カ所は、旧小牛田町内に選定している。

 国際航業にはこれら候補地について、建設用地としての適性や通学する際の交通の便、用地取得上の課題の有無などを調査してもらう。その上で新中学校建設に向けたスケジュールや校舎などの適正規模、基本計画策定の支援などをまとめてもらう。また、閉校する3中学校の跡地についても、今後の活用方法などを検討してもらう。

 町は本年度中に候補地の中から建設地を決定し、新中学校の設立手法など基本計画をまとめる。その後、31年度に実施設計業務をまとめ、32年度中に着工する見通し。現時点で開校時期などは明らかにされていないが、34年度ごろになると見られる。

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