県が発注予定669件公表 69件を一般競争で 北エリア園地4件を第3

[2018/4/27 栃木版]
 県は27日付けで、4月期の建設工事発注見通し(250万円超)を公表した。全体では669件で、このうち予定価格5000万円以上(補正予算分は1億円以上、県土整備部が一部3000万円以上で試行)の条件付き一般競争入札が69件となり、環境森林部2件、農政部6件、県土整備部55件、企業局5件、警察本部1件の内訳。主な工事では、土平復旧治山谷止工(宇都宮市)、宮前堰頭首工ゲート製作据付工(下野市)、鬼怒水道事務所中央監視制御装置更新(高根沢町)、常陸太田那須烏山線弁天橋上部工(那須烏山市)、総合スポーツゾーン整備北エリア園地その1・その2・機械・電気設備(宇都宮市)、警察本部庁舎空調設備中央監視装置改修(同)-などが一般競争対象となった。

 今回公表した部局別内訳は、県土整備部が最も多く364件。次いで、警察本部153件、企業局75件、環境森林部62件、農政部8件、教育委員会3件、県民生活部2件、経営管理部と保健福祉部が各1件となった。

 県は工事着手前に余裕期間60日を設定し、技術者の配置期日等を柔軟に対応できる任意着手方式を県土整備部から農政部にまで拡大。一般競争では壬生町の経営体育成下稲葉地区排水樋管工事に適用する。

 県土整備部の各課室・事務所別内訳は、宇都宮土木事務所30件(うち条件付き一般競争入札2件)、鹿沼土木事務所18件、日光土木事務所43件(同1件)、真岡土木事務所51件(同1件)、栃木土木事務所19件、矢板土木事務所30件(同2件)、大田原土木事務所36件(同2件)、烏山土木事務所22件(同1件)、安足土木事務所22件、下水道管理事務所7件(同3件)、公園事務所12件(同1件)、建築課60件(同28件)、総合スポーツゾーン整備室14件(同14件)で、河川課と住宅課は該当が無かった。

 宇都宮土木は、3月公表から12件を追加して30件を発注。総合スポーツゾーン整備に伴い東進入路整備は2分割で1件が一般競争を適用。西川田停車場線は指名で舗装と区画線を第3四半期に予定した。121号環状南は改良2件、舗装と標識を各1件発注する。

 鹿沼土木は、5件を追加し18件を予定。追加は舗装修繕工事で発注は第1四半期。日光土木は、21件を追加し43件を発注する。一般競争は中禅寺ダムのテレメータ無線設備更新で第2四半期を予定。119号の電線共同溝は住吉町で1件、御幸町で2件を発注する。

 真岡土木は、51件のうち408号真岡南バイパスのボックス工に一般競争を適用。同じ第3四半期には谷地の地盤改良工2件を指名競争で発注する。二宮遊水地と芳賀遊水地の五行川掘削工事にはICTを活用、工期7カ月で第2四半期に予定した。

 栃木土木は9件を追加し、19件を指名競争で発注する。栃木市鍋山町の柿ヶ沢堰堤は工期5カ月、永野川の築堤護岸4件と巴波川の排水樋門は工期9カ月でこれら6件は第2四半期となった。

 矢板土木は17件を追加し30件を発注。道路改良や舗装修繕が大半を占めたほか、塩原ダムテレメータ放流警報設備更新とゲート修繕の2件には一般競争を適用する。

 大田原土木は、23件を追加し36件を予定した。大田原氏家線親園佐久山バイパスボックス工と伊王野白河線橋梁上部には一般競争を適用。バイパスのボックスと伊王野白河線橋梁下部工を第2、同上部工は第3四半期に発注する。蛇尾川の堆積土除去にはICT活用工事を適用する。

 烏山土木は11件を追加し22件を発注。一般競争は常陸太田那須烏山線弁天橋のPC上部で、橋長24mの曲線橋、第3四半期に発注する。砂防では藤沢二号沢で擁壁工160m、城東沢は流路工70mを施工する。

 安足土木は5件を追加し22件を発注。このうち足利市が12件、佐野市は10件の工事を予定した。追加は全て舗装修繕工事で、全22件の発注時期は第1四半期。

 下水道管理は、県央浄化センターの無停電電源・汚水ポンプ・監視制御設備の更新3件に一般競争を適用。中央処理区では管更生工を2分割するほか、内部防食工を発注。巴波川流域は可とう管の耐震化を実施する。

 公園事務所では、上半期に12工事を発注。一般競争は宇都宮市西川田の総合運動公園のトラックを全天候型で改修。那須野が原と日光だいや川公園では、アスレチックを更新する。

 県の営繕工事を統括した建築課は、15件を追加し60件を発注。追加は県営住宅の長寿命化や公園施設、高等学校の老朽化対策などが主体。一般競争は鹿沼東高校柔剣道場改修など3件、春日住宅エレベーター改修は随意契約を予定した。

 総合スポーツゾーン整備室は、11件を追加し14件を発注。工事は全て一般競争対象で、発注時期の内訳は自家発電設備1件を第1、新武道館地中熱設備など7件を第2、北エリア園地など6件は第3四半期となった。

 農政部は8件のうち農業試験場の育苗施設の新設などで6件を占めた。下都賀農振事務所の宮前堰ゲート設備と下稲葉地区排水樋管を含め一般競争も6件となっており、全8件とも上半期に発注する。

 環境森林部は、宇都宮市新里町土平の復旧治山に伴う谷止工を第1、那須塩原市鴫内の小巻川谷止・山腹工を第2四半期に発注、これら2件に一般競争を適用する。工事は27年9月の豪雨被害の復旧など治山工事や日光国立公園満喫プロジェクトに伴う園地整備などを主体に、62件のうち55件までが第2四半期までの上半期発注となった。

 各課・事務所別内訳は、県西環境森林事務所37件、県東環境森林事務所8件(うち条件付き一般競争入札1件)、県北環境森林事務所7件(同1件)、矢板森林管理事務所10件。

 企業局の各課・事務所別内訳は、経営企画課1件、地域整備課2件、電気課2件(うち条件付き一般競争入札1件)、今市発電管理事務所24件(同1件)、北那須水道事務所19件、鬼怒水道事務所27件(同3件)。電気課所管の足尾発電所特高受変電設備更新、今市発電所の川治第一主要変圧器2台の更新、鬼怒水道の薬品注入設備、ろ過池覆蓋、中央監視制御設備の計5件に一般競争を適用。全75件のうち30件を第1四半期に発注する。

 警察本部は、153件(別途警察共済組合12件)のうち本部庁舎空調設備中央監視装置改修を一般競争、残る152件を指名競争で発注する。内訳は、道路標識と標示工事が118件、信号機改良や情報提供装置など電気・電気通信工事32件、矢板警察署改修など建築関係が3件となった。

 共済組合は駐在所新築が7件で解体1件、交番の新築が4件とし、全案件に一般競争を適用。

 教育委員会は、壬生高校の南門・フェンス設置、石橋高校ではプールろ過配管改修を指名で第1。茨城県鉾田市の海浜自然の家は生活館東側外壁改修を随意契約で第1四半期に予定した。

 知事部局のうち経営管理部は、本庁舎のLAN工事1件で随意契約による発注となった。

 県民生活部は、男女共同参画センターの空調装置改修を第2、消防学校プールの給水ポンプ改修は第3四半期に発注する。

 保健福祉部では、中央児相の火災報知機更新で第2四半期を予定した。

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