3階建1棟の実施設計 佐津間住宅 第1期を整備へ(県住宅課)

[2018/5/9 千葉版]
 県土整備部住宅課は30年度、鎌ケ谷市の佐津間県営住宅(仮称)の第1期分の整備に向け、実施設計を進める。実施設計業務の委託に向け県は8日、簡易公募型指名競争入札を公告。応募調書資料を22~24日に受け付け、6月7日に指名(非指名)通知を実施。入札は同26~27日に実施した上で、28日の開札を予定する。同住宅の整備事業では、全体で計3棟を整備する考えで、今回の業務はそのうちのA棟1棟・30戸を新築するためのもの。31年度の着工を予定する。

 入札への参加資格は、県の入札参加者名簿の建築関係建設コンサルタント業務で登載のある県内に本店を持つ業者で、過去10年間に配置予定管理技術者が元請としてRC造、SRC造またはS造で1棟の延床面積が900平方m以上の建築物の新築、増築または改築に伴う実施設計業務の経験があることとし、かつ配置予定管理技術者の手持ち業務量が10件未満かつ4億円未満であることなどとしている。

 仕様書によると、佐津間県営住宅第1期のA棟は鎌ケ谷市佐津間字火焼田222-9の敷地9,920平方m内に建設予定で、建築面積は754平方m。新しい共同住宅の構造・規模としてRC造3階建て延べ1,893平方m(1フロア631平方m)を想定している。付帯工事としては公園整備を含む外構工事や駐輪場、集会所、給排水設備工事、雨水排水設備工事(雨水貯留槽含む)、ガス設備工事、電力供給設備工事などを見込んでいる。

 基本設計は29年度、3棟をまとめて竹江設計事務所(鎌ケ谷市)が担当。計画では3棟はいずれもRC造3階建てで、残る2棟で想定している延床面積はそれぞれ約1,708平方m、約1,862平方m。18年度には現代計画研究所(東京都練馬区)に、佐津間県営住宅検討調査業務を委託している。

 同住宅の建設予定地は調整区域で、計画期間を23~32年度とする「県営住宅長寿命化計画」によると、県営住宅における建て替え事業などの実施方針として、佐津間県営住宅用地(第1期)が位置付けられている。

 それによると、佐津間県営住宅用地は、14年に86戸の県営住宅を建設する計画で用地を取得。鎌ケ谷市の北側で、柏市との市境付近に位置し、敷地西側は戸建住宅地、東側は河川で閑静な立地となっており、計画期間中に第1期・30戸を建設する。

 耐震性についてはまた、構造体ではIII類、建築非構造部材はB類、建築設備では乙類をそれぞれ設定するとしている。実施設計の履行期限には、31年3月20日が設定されている。

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