本県工事40件を公表 新4号函渠を政府調達 宇都宮法務庁舎低層階が第4(関東地方整備局発注見通し)

[2018/7/4 栃木版]
 関東地方整備局は4日付で、建設工事発注見通し(7月期・250万円超)を公表した。本県関係工事は8事務所合わせ40件で、一般競争入札(政府調達協定対象)が2件、一般競争入札22件、一般競争入札(拡大)16件の内訳。事務所別では、▽宇都宮国道7件▽日光砂防9件▽鬼怒川ダム統合管理3件▽渡良瀬川河川7件▽下館河川1件▽利根川上流河川8件▽常陸河川国道1件▽宇都宮営繕4件-となった。基準額を6億8000万円に引き下げた政府調達協定(WTO)対象は、新4号下平出横断函渠と宇都宮法務総合庁舎低層階新営の2件に適用する。

 宇都宮国道は、他県工事を含め13件のうち6件を上半期に一般競争入札で発注。新規では、新4号の横断盛り土箇所にLRTを通す函渠工約42mを整備する。同工事はWTO対象で、工期に28カ月、第3四半期に発注する。また、宿郷宿舎4号棟の耐震改修工事を第2四半期に予定。構造と規模はRC造4階建て・延べ800平方m。県内工事は4号と50号の橋梁補修等安全対策に加え、電線類共同溝に伴う舗装などが主体。茨城県の50号では鬼怒川渡河する新川島橋右岸上部工事をWTO対象とし、第4四半期を予定した。

 日光砂防は一般競争で9件の工事を発注。崩壊地対策と既設堰堤の改築などが主体。主な工事では、ワミ沢左岸上流崩壊地対策や二ノ沢谷止改築を第2、馬返崩壊地対策を第3、大真名子東沢堰堤を第4四半期に発注。新規では、同事務所浄化槽更新や藤原地区予備発電設備更新など設備関係工事で拡大型3件を追加した。

 鬼怒川ダム統合は川治ダム関連3件で、このうち工事用道路600mの補修に工期12カ月、第3四半期に発注する。常陸河川国道の1件は、那須烏山市の那珂川上流管内で土砂撤去を行う。

 渡良瀬川河川は、群馬県と合わせ7件を一般競争で発注。日光市足尾地区の砂防は、松木山腹工の法面処理で大畑沢と畑ノ沢の2件を第2四半期に予定。佐野市で秋山川の河道拡幅を進めている改修事業は、大古屋橋取付部や護岸工2件を第2四半期に発注する。

 下館河川の本県関係工事は1件で、宇都宮市石井町地先の鬼怒川で延長100mの低水護岸を第3四半期に発注。茨城県では27年9月の豪雨による常総市の決壊を受け、築堤・盛り土・樋管改築などを推進。このうち船玉伊佐山地区の排水樋管工をWTO対象とし第3四半期に予定した。

 利根川上流河川の本県工事は8件で、発注時期は第2四半期となった。渡良瀬遊水地の機場建屋改修、部屋地区防災拠点盛り土工事などを実施する。

 宇都宮営繕は、WTO対象を1件、一般競争2件、拡大型一般競争1件を発注。栃木地方合同庁舎は、庁舎・車庫棟・自転車置き場を新設するもので、庁舎はRC造5階建て・延べ4000平方m。工事は第2四半期を予定し、建築はWTO(発注済)、設備2件は一般競争、エレベーター設置を拡大型で発注する。宇都宮法務庁舎の低層階新営は、S造3階建て・延べ1300平方m。設備改修を含め一括で第4四半期を予定した。

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