水産加工の2社立地 赤岩港団地に工場建設(気仙沼市)

[2018/7/26 宮城版]
 気仙沼市は、赤岩港水産加工団地への進出事業者を5~6月に募集し、審査を経て横田屋本店とマルナリ水産の立地を決定、土地を貸与することにした。両社とも市内の水産業者で、募集をかけた1区画を2つに区切り、それぞれ水産加工場を建設する。市は9月までには土地の貸付契約を結びたい考え。両社とも早期の工場建設を目指しているという。

 進出企業を募集したのは、赤岩港168-17(14街区)の1区画で、面積が約5800平方m。対象業種を水産食料品製造業とし、6月15日に申し込みを締め切った。3社から応募があり、選定委員会での審査を経て、共同での土地利用を提案した2社への貸与を決めた。

 市によると、横田屋本店は焼きノリやウニ、海藻類の珍味を扱う加工場を建てる計画。施設規模は900平方m程度を想定しているが、変更になる可能性もある。マルナリ水産はサンマの加工がメーンとなる工場を建てる。施設規模は500平方m程度を計画しているが、こちらも今後に正式決定する。

 赤岩港地区の水産加工団地は、面積が約19.9haで、計14区画を造成した。団地内の水産関連施設は先月時点で、5者が稼働中となっているほか、2者が施設整備を完了させた。ほかに5者が準備中となっており、これから施設整備を進める予定だ。

1区画に立地
 事業者を募集

 同市は、赤岩港水産加工団地で新たに空き区画が生じたことから、進出事業者を募集する。土地は貸し付けか譲渡のどちらかを選択可能。希望者は8月10日までに申請書を市産業部産業再生戦略課に提出すること。選定結果は同31日までに通知する。

 募集対象の用地は、赤岩港168-12の第10街区で、面積が約2800平方mだが、擁壁などがあるため、実際の建築面積が約1400平方m。用途区域は工業区域で、建ぺい率が60%、容積率が200%。

 募集業種は水産食料品製造業。主な申請要件は、事業用地定期借地権設定契約、または土地譲渡契約の締結日から2年以内に工場等の建設に着手し、継続して事業を営むことなど。

 申請書類は市のホームページからダウンロードできる。問い合わせは同課(TEL0226-22-6600)まで。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.