プロポで八千代エンジ選定 千葉公園再整備へマスプラ策定(千葉市)

[2018/8/10 千葉版]
 千葉市都市局緑政課は9日、中央区弁天3丁目にある千葉公園の再整備に向けたマスタープランの策定業務を委託するための公募型プロポーザルで、八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)を優先交渉権者に決定した。審査は7日に開かれ、同社を含む5者が参加したとしている。今回の業務について市は、委託限度額に1,800万円(税込み)、委託期間に31年3月25日までを設定していた。

 今回の業務は、同公園の内部で今後、民間による千葉公園ドーム(仮称)や、千葉公園体育館が整備される予定であることも踏まえ、さらなる魅力向上や周辺地域の活性化を図ることを目的に、公園全体の再整備に向けたマスタープランを策定するのが狙い。

 市では同プランを策定するに当たり、千葉駅周辺の「活性化グランドデザイン」をはじめとする市のまちづくり方針の理解度や、ランドスケープの専門的な技術力や創造力、経験などが求められることから、プロポーザル方式による選考にしたとしている。

 市ではマスタープランに盛り込む施策の検討項目として、公園のさらなる魅力向上に向けた既存施設やゾーニングの見直し、新たな機能の導入に加え、32年度後半の供用開始が目指されている千葉公園ドームとの調和など、既設運動施設との相乗効果や、近接する中央図書館など文教施設との連携と連続性、千葉駅からのアクセス強化のための工夫など公園を核としたエリアの回遊性の向上、広域避難場所・雨水調整機能の向上といった防災機能の強化、多様な主体との連携による運営・管理のあり方などを挙げている。

 業務内容は▽現況把握と課題の整理分析▽マーケット型サウンディング調査の実施▽計画内容の検討と設定▽再整備マスタープランの作成▽再整備後のイメージ図の作成▽パブリックコメントの実施補助──などを予定している。

 同市ではこれまでにも、動物公園などは除き、市内の公園約1080カ所について、民間事業者やNPO団体などに対してマーケット型サウンディング調査(市場型聞き取り調査)を実施するなどしてその活用を図ることを計画する。

 市内の公園について市は、資産活用の視点で考えた場合に、まだ十分に活用されているとは言えないとし、同調査を実施することで、広く活用のアイデアを募り、今後の公園活用の可能性を探りたいとし、これらに先駆けて緑区の昭和の森や美浜区の豊砂公園、稲毛海浜公園の検見川地区、若葉区の泉自然公園などで事業者を募集してのイベントやリニューアルなどを図っている。

 加えて美浜区にある県立の幕張海浜公園についても、その活用可能性を図るため、民間事業者やNPO法人などを対象としたマーケット型サウンディング調査を実施するため、エントリーを9月20日まで受け付け中で、提案として求める内容として▽提案者自らが主体となって実施するもので、民間ノウハウを生かした賑わい施設の整備・公園改修、公園運営、イベントなどの提案▽事業収益により継続的な事業運営および公園の管理運営などに還元できる事業スキームを前提とした提案▽各ブロックを事業区域とした提案(ブロックごとの一部でも可)──を全て満たすものなどとしている。

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