道の駅が来年11月着工 大谷海岸/物産館や駐車場など(気仙沼市 大谷海岸)

[2018/12/21 宮城版]
 気仙沼市は、新しい道の駅「大谷海岸」の施設整備に関して、来年11月の着工、32年11月の完成を目指している。道の駅の施設は、RC+木造平屋一部2階建て延べ1200平方mの建物や、駐車場、イベント広場、緑地広場などで構成する。工事発注に向け年度内に実施設計をまとめる。
 道の駅は、大谷地区の国道45号沿いに整備する。敷地面積は1.1ha。建物内には、約300平方mの物販産直店舗と、同程度の飲食店舗、本吉農林水産物加工処理センター、道路情報発信コーナー、トイレなどを配置する。敷地内にはこのほか、小型車80台と大型車9台の駐車場、イベント広場、緑地広場を整備する。
 大谷海岸の国道45号は、県が海岸防潮堤と一体的にかさ上げ整備する。工事は五洋建設(東北支店・仙台市青葉区)が担当。道の駅は45号の背後地を盛土して整備する。現在は背後地に45号のう回路を整備中で、その工事と調整しながら、市が背後地の盛土造成を進めることになる。
 市は道の駅の敷地造成に向け、概略設計業務をパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)、実施設計業務を国際開発コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)に委託。最初の造成工事は地盤改良がメーンで、大光建設(気仙沼市)に発注した。
 来年5月ごろには、45号の現道からう回路に通行が切り替わる見通し。同じころに、現在ある道の駅を45号の背後に仮移転させる。この仮移転場所は、新しい道の駅の東側隣接地で、面積が4100平方m。新しい道の駅が完成した後は、仮設施設を撤去し、跡地に海水浴客の駐車場を整備する。災害時は啓開活動や物資保管の拠点に活用する。
 将来的には、さらにそこから東側の、現在の道の駅がある向かい側に、3700平方mの敷地を確保してコミュニティ広場を設ける構想になっている。
 道の駅「大谷海岸」の運営は本吉町産業振興公社が担っている。

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