本館は改修し長寿命化 県水産総合研究センターの再編整備案(県水産課)

[2019/1/19 千葉版]
 県農林水産部水産課は「県水産総合研究センター施設の再編整備計画案」をまとめた。来月の成案を目指す。試験研究業務の高度化や、種苗生産業務の効率化を進めるため、県水産総合研究センター本所(南房総市千倉町平磯2492)の本館は、大規模改修で長寿命化を図るほか、先端技術の導入に向け、研究室を整備・再配置するとともに、附属実験施設は機能を本館に移した上で廃止するとした。

 本所は県の水産研究の拠点として、試験研究業務の高度化を目的に、ICTや遺伝子情報を活用できる研究環境を整えるほか、流通加工研究および疾病検査の拠点として機能させるため、精密機器類の設置へ塩害の影響を受けないよう外部と遮断。温度・湿度がコントロールできる研究・実験室や、他の研究室と物理的に遮断できる研究・実験室を再配置する。

 一方で敷地内の附属実験施設は必要な機能を最小化して本館に移転するとともに、不要となる施設は廃止する。既存のアワビ種苗生産施設は県水産振興公社白浜事業所に移転・集約させ、同事業所では隣接地にアワビ種苗生産施設を整備する。

 種苗生産研究所勝浦生産開発室(勝浦市浜勝浦178-17)は県水産振興公社勝浦事業所として、マダイの種苗生産は種苗生産研究所富津生産開発室(富津市小久保2568-38)、アユの種苗生産は内水面水産研究所(佐倉市臼井台1390)にそれぞれ移転、マダイの親魚養成とヒラメの中間育成に特化する。施設面では、大規模改修した上で、必要な機能を敷地内の他施設に移した上で管理棟は廃止する。

 海産魚類の種苗生産・研究の拠点となる富津生産開発室は、マダイの種苗生産施設を敷地内に整備。本所と同様に試験研究業務の高度化を図る東京湾漁業研究所(富津市小久保3091)は、東京湾漁業研究の拠点化に向け、研修棟を研究棟として大規模改修し長寿命化を図った上で先端技術導入に向けた研究室を整備・再配置する。既存の研究棟である本館は廃止する。

 勝浦からアユの種苗生産が移される内水面水産研究所では、人工海水によるアユの種苗生産に必要となる循環ろ過設備などを整備し、1971年に建設され、老朽化が著しい旧庁舎は現庁舎(1982年完成)への機能移転後に廃止するとしている。

 県では今回の計画案策定に先立ち、2018年11月に県水産総合研究センターの機能強化に向けた基本構想を策定。生産力の強化やブランド化、水産資源の維持増大、漁場環境変動への対応など今後の試験研究の方向性に加え、最先端技術の導入による試験研究の高度化や、研究施設の再編整備などによる効率的・戦略的な試験研究体制の構築に取り組んでいくなどとしていた。

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