道路修繕が本格化 普通建設事業費592億円 2019年度予算案(仙台市)

[2019/1/30 宮城版]
 仙台市は29日、2019年度予算案を発表した。一般会計は5563億円(前年度比3・2%増)を計上する。普通建設事業費は592億円で、東部復興道路の進捗に伴い、18年度当初比で110億円減少する。一方、道路維持費は長寿命化計画に基づく事業の本格化で、前年度約9億円増の49億1664万円を盛り込んだ。
 予算の柱は▽人が集い成長し続けるまちづくり▽まちと地域が支える人づくり▽未来を守る防災環境としづくりの3本を掲げ。人が集うは、3月策定予定の経済成長戦略と交流人口ビジネス活性化戦略の推進、中心部のまちづくりに重点配分する。
 中心部のまちづくり施策では、本庁舎建替えや音楽ホール、都市経営推進の事業費を計上。新たに「都心再構築プロジェクト」を開始するため、オフィスビルのニーズ調査費567万円を盛り込んだ。老朽化対策が遅れるオフィスビルでニーズを調査し、市中心部の拠点機能を強化する。
 市役所本庁舎建て替えでは、市庁舎整備基金造成積立金を創設し123億円を積み立てる。別途、環境アセスなどの調査費に計1億3147万円を計上する。勾当台公園市民広場のあり方検討に432万円、音楽ホール整備は基本構想策定に1853万円を充当する。
 地域づくり施策では、教育環境の充実や待機児童解消に重点配分する。学校施設は、新・増改築費に45億7020万円、大規模改修に45億4603万円を計上する。エアコンの空調設置事業は市立高校分に3億9200万円、ブロック塀対策に1063万円を充当する。
 防災環境都市では、国土強靭化計画の策定に254万円、近未来技術実証実験の推進に944万円、大規模自然災害対策費に崩落監視システム導入など1126万円を新規計上する。震災復興メモリアル事業推進は、メモリアル拠点基本構想検討に800万円を盛り込む。
 特別会計は3170億円の計上で、新たに中央卸売市場の調査費を盛り込んだ。現地改築の適否を検討する。企業会計を含む総額は1兆1093億円を計上する。
 19年度予算案は、2月7日開会の市議会2月定例会に提出する。

(中見出し)
〇長寿命化180億円(37行)

 普通建設事業費の内訳は%2図%1のとおり。復興分は44億5000万円の計上で、同事業費の約7・5%に充当する。長寿命化の公共施設マネジメント推進費は180億円で、鶴ケ谷第二市営住宅団地の再整備に5億4832万円、大規模改修は新規に青葉区役所の設計費を新規計上する。
 復興分は、東部5地区の移転跡地整備に約33億円、東部復興道路に約6億円を計上する。公共施設マネジメント推進では、鶴ケ谷第二市営住宅団地の民間活用利活用に3億円と、基本設計に1億6500万円、造成設計・地盤調査に1億2813万円など盛り込んだ。
 このほか、都市計画道路整備は45億7269万円、道路の橋梁維持は18年度当初を4億円上回る18億2181万円、河川改修は高野川、堀切川、谷地堀の改修に2億8700万円を盛り込んだ。

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