石巻でバイオマス発電 21年度から発電所建設へ (G‐Bio石巻須江)

[2019/2/1 宮城版]
 合同会社のG‐Bio石巻須江は、石巻市須江字瓦山地区で液体バイオマスの発電事業を計画している。新たに建設する発電所の出力は10万2750kW。環境影響評価を進めている段階で、2021年4月ごろの着工、24年6月ごろの運転開始を予定している。実際の建設・発電事業は、別の事業主に譲渡し任せることを視野に入れている。
 同事業の環境影響評価方法書によると、事業予定地の面積は約8㏊。事業地の選定に当たっては、後継者不足で維持管理が困難な山林を地権者から誘致された。液体バイオマス燃料(植物油)は海外から輸入し、大型船で海上輸送した後、石巻港の雲雀野中央岸壁を活用して陸揚げする。
 発電所の原動力は、内燃力発電が9万7900kW、汽力のコンバインドサイクル発電4850kW。汽力はディーゼルエンジンとディーゼルエンジンから発生する高温の排ガスで蒸気を発生させ蒸気タービンを回して発電する方式。
 発電所の主な設備は、鋼板溶接製円筒竪型の燃料貯蔵タンク2基、同型の重油貯蔵タンク2基、ディーゼル発電機、排熱回収ボイラー、蒸気タービン発電機、ラジエーター、蒸気コンデンサー、排出ガス処理設備、排水処理設備、油処理設備を配置する。タンク1基当たりの容量は、燃料貯蔵が3000kl、重油貯蔵が20kl。
 主な工事は、林地開発の造成土木工事、基礎・建屋工事、空冷式冷却設備やディーゼル発電機、燃料貯蔵タンクなどの各種設備工事を行う。建屋工事では、機械などの据え付けに必要な地盤改良工事、杭打ち、掘削などを進め基礎を構築する。
 工事スケジュールは、21年4月ごろに造成土木工事に着手し、22年度から本体建設工事を進め、24年1月ごろに試運転を開始し、同年6月ごろから営業運転を行う見通し。
 仮設道路については、事業予定地の近くまで既存道路を活用するため、大規模なものは整備しない。濁水処理は、丘陵部をすり鉢状に掘削する計画のため、仮設沈砂池を設置して掘削排水や雨水排水の上澄み水のみを排出水にできるよう対応する。
 工事中の残土や設備を運搬する交通ルートは、国道108号、県道河南登米線、県道鹿又停車場広渕線を想定。メンテナンス作業時に発生する廃棄ウエスやガバナ廃油、潤滑油スラッジ、エンジン冷却水などの廃棄物は、産業廃棄物処理業者に処分を委託する考え。
 G‐Bio石巻須江の代表者であるG‐Bioイニシアティブ(東京都千代田区)は、過去にH・I・S SUPER電力(東京都新宿区)にバイオマス発電事業を譲渡したことがある。H・I・S社は現在、角田市に発電所を建設中で、7月の売電開始を目指している。年間発電量は約35万Mwhを想定している。

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