鹿沼市新年度予算案 新庁舎建設で継続費 南摩地区水源地に拠点施設

【2019/2/16 栃木版】
 鹿沼市は15日までに2019年度予算案を発表し、一般会計は前年度当初比3.0%増の391億円となった。普通建設事業費は、22年度まで4カ年で継続費56億4597万円を設定した新庁舎整備や施工中の北小学校木造校舎整備事業などで、14.1%増の40億8337万円と積極型予算。このほか建設関連事業では、子どもの遊び場整備事業、JR鹿沼駅や東武新鹿沼駅周辺の道路整備、振興拠点施設の南摩ダム周辺整備などを進めるとしている。
=2面に主要建設関連事業と予算額

 一般会計の重点事業では、新庁舎整備事業に4億2701万円を計上。現在の市役所敷地内が建設地で、S造6階建て・延べ床8930平方mの行政棟や木造2階建て・延べ床880平方mの議会棟などを建設する。庁舎建設工事は、20年1月から1期、21年10月から2期工事に着手するとした。新庁舎建設工事は総合評価型の入札を計画しており、19年度第3四半期を選定期間に準備を進めている。

 子どもの遊び場整備事業は、各種施設の整備を実施。花木センター内の緑の産業館への複合型大型遊具設置で6000万円を配分。体育施設は、市総合体育館(愛称・TKCいちごアリーナ)の空調設備や照明設備等の改修工事に1億2636万円を配分した。

 拠点駅周辺の整備では、JR鹿沼駅東地区の道路等の都市基盤整備や、東武新鹿沼駅西地区の土地区画整理事業を実施。道路整備などを進めるとし、都市計画道路整備事業に5億1305万円、新鹿沼駅西土地区画整理事業に2億7198万円を計上している。

 水源地域の振興では、思川開発事業の南摩ダム建設に伴う(仮称)ハーベストセンターを水源地域振興拠点施設整備事業に改称して事業を継続。振興拠点施設の基本設計に4290万円、同施設内に設置予定の温泉掘削工事に1億1340万円を配分した。ダムの水源涵養に向けた森林整備の基本設計には1000万円を配分している。

 北犬飼コミュニティセンターでは、用地造成設計に600万円、建築設計に1800万円を配分。同コミセンは市職業訓練センターの敷地内への移転を計画しており、施設の建設工事は20年度を予定した。

 道路整備事業には4億5681万円を計上し、17路線を予定。市道7038号線の冠水対策には7510万円を計上し、北犬飼コミセン北側に調整池を整備する。市道0017号線など8路線の舗装修繕には、1億5984万円を計上。橋梁長寿命化対策では、上見立橋の修繕工事に8400万円を配分している。

 特別会計では、公共下水道事業が1.8%減の24億1370万円、農業集落排水事業が3.3%減の2億2220万円。水道事業の資本的支出は、14.0%増の15億6847万円。

 公共下水道事業の雨水対策には、府中雨水幹線整備に1億5000万円を配分。汚水処理では、各処理分区の幹線および面整備に2億2400万円、汚水枡200カ所の設置に4000万円を配分している。

 水道事業では、配水管新設工事(19カ所)に2億3000万円、第1浄水場場内造成工事に1億8150万円、第3浄水場紫外線処理施設棟建設に7370万円、第5浄水場第2取水井整備に9900万円、配水管改良工事に3億9950万円、浄水場取水ポンプ等更新工事に1億3036万円を配分している。

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